続・狂走

昨日のエントリーからTHE CARSつながりで『カーズ2』(7月公開)。ピクサー製作の人気アニメーション、『カーズ』の5年ぶりの続編だが、スローライフを謳ったような前作から一転、スピード感満点のスパイ活劇風に仕上がっていて嬉しくなる。 主人公のレー…

狂走

いよいよ今週末に日本公開されるJ.J.エイブラムス監督、スティーブン・スピルバーグ製作の『スーパーエイト』。公開前からジャンルレスな作品であることをアピールしていたエイブラムスだが、なるほどといった感じ。 1979年、オハイオ州の田舎町で8ミリ…

X-MENは元祖MODSだった!?

今週末より公開される『X−MEN ファースト・ジェネレーション』は、これまでの『X−MEN』シリーズの前日談的な物語。後の善のミュータント集団”X−MEN”のリーダー、プロェッサーXことチャールズと、悪のミュータント集団ブラザーフッドの首領マグ…

クレイジーでもバカじゃない

イタリア映画『人生、ここにあり!』(7月公開)は上品な邦題に反して、かなりコミカル、ある意味、アナーキーな内容。ここは、あえて快作と言い切ってしまいましょう! 1978年、イタリアでは精神病院を閉鎖する法律が定められ、”自由こそ最良の治療”という…

こんな役人には任せられん!

明日から公開される『アジャストメント』は、フィリップ・K・ディックの短編に基づくSFドラマ。マット・デイモンがちょっとだけジェイソン・ボーンっぽい役で主演を務める。 デイモンふんする上流議員候補が、落選が決まった日、偶然出会ったダンサー(エ…

やりまくり

昨日のエントリーで触れるべきだった、ナタリー・ボートマンのもうひとつの日本公開中作品『抱きたいカンケイ』。ナタリーふんする、仕事に忙しい女医が肉体的な充足感だけを得るべく、旧知の男友達(アシュトン・カッチャー)とセックス・フレンドになる契…

ナタポー祭

『ブラック・スワン』が日本でも大ヒット中で、夏には前回のエントリーで取り上げた『マイティ・ソー』も控えるナタリー・ポートマン。アカデミー賞受賞効果か、他にも今夏は彼女の出演作が2本、日本公開される。 ひとつは6月公開の『メタルヘッド』。母と…

どこまでも一直線

アイアンマンと共にマーベルコミック・ユニバースを構成する、全米大ヒット中の『マイティ・ソー』(7月公開)。意表を突く面白さで、妙に気持ち良くなれる快作! 主人公ソーは北欧神話に登場する神の国の王子で、ムジョルニアと呼ばれる無敵のハンマーを操…

男の子ってば…

この夏、楽しみにしている映画といえば、J.J.エイブラムス監督、スティーブン・スピルバーグ製作総指揮の『スーパーエイト』。両者ともに秘密主義者だから詳しい内容は公開まで分からないが、予告を見る限りではかなり面白そう。 まだ子どもだった1970〜…

女の子ってば…

アメリカで酷評されたせいか、日本でもイマイチ盛り上がりに欠ける『エンジェル・ウォーズ』。“自由のための戦い”を複雑にしすぎのたがよくなかったのか、それとも『ウォッチメン』のようなインテリジェンスを期待され過ぎたのか。キワモノ的ビジュアルを格…

赤いトワイライト

昨日取り上げた『エンジェル ウォーズ』の主演の座を降板したアマンダ・セイフライドが、代わって選んだ『赤ずきん』(6月公開)。皮肉なことに、これまた全米で(とりわけネットユーザーに)酷評されているのだが、広い心で見れば”こういう作品を欲してい…

改めて、自由を

今回の震災と、それに付随する余波の受け止め方は人さまざまで、自分もそれなりに大きなショックを受けました。ただ、深刻な被害に遭われた方には正直、何を言って良いのかわからない……というのが、東北から離れて暮らしている人間の正直なところだと思う。…

ジェット・ボーイではいられない

昨日のエントリーでちょこっと触れた、『スラムドッグ・ミリオネア』に続くダニー・ボイルの新作『127時間』(6月公開)のお話。 登山家アーロン・ラルストンの実話に基づくストーリー。ロック・クライミング中の落石事故により、岩壁と岩壁の間で腕が落石…

思考停止

ハリウッド映画がMUSEの曲を使うと、ダサく聴こえてしまうのは、なぜなんでしょ? 『トワイライト』シリーズで流れる度に失笑させられるし、『ナイト&デイ』のトレーラーで使われたときも効果的とは思えなかった。単に自分の思い入れが強いバンドだから……か…

ほぼロッキー!?

前回の『ランナウェイズ』に続き、今日も実話の映画化モノを。アカデミー賞のノミネーションに名を連ねる『ザ・ファイター』(3月公開)は実在のボクサー、ミッキー・ウォードの苦闘にスポットを当てた作品。『スリー・キングス』のデビッド・O・ラッセル…

燃え尽きた悩殺爆弾

ちぇ、ちぇ、ちぇ、ちぇりーぼーん!でロック・ファンにはおなじみの、1970年代後半のガールズ・バンド、THE RUNAWAYSにスポットを当てた、実話の映画化『ランナウェイズ』(3月公開)のお話。 時は1970年代半ば、グラムからパンクへの移行期。両親の愛情を…

家へ帰ろう

ココで触れておかなきゃと思いつつ、ボヤボヤしているうちに先週末、日本でも公開が始まっていた『ウォール・ストリート』。鬼才オリバー・ストーンによる『ウォール街』、23年ぶりの続編です。 今回の主人公は、投資銀行に勤務する若きエリート(シャイア・…

21世紀の大災難

今週末に公開される新作の話を、もう一丁。『デュー・デート/出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断』は、『ハングオーバー!』のトッド・フィリップス監督がロバート・ダウニーJr.を主演に起用して放つロードムービー。同作のザック・ガリフィナキスが…

スパルタ王、再び大殺戮!

今週末公開の作品をもう一発。一昨年秋に全米で大ヒットしていたサスペンス・バイオレンス『完全なる報復』、ようやく日本公開だ! 主人公は強盗犯に目の前で妻子を殺されたエンジニア(ジェラルド・バトラー)。有能な担当検事(ジェイミー・フォックス)司…

馬鹿ヒーロー

新年一発目の備忘録は、全米で先週末興収ランキングのナンバーワンにチャートインし、今週末に日本でも公開される明日から公開される『グリーン・ホーネット』。このタイトルだけでブルース・リー遺伝子が疼くのは、アラフフォー以上の世代であること確実。 …

役に立たない名言集2010 その2

昨日に続き、2010年公開映画からロケンローな映画の迷言を。“今日だけは誰がイケメンで誰がヤリマンか考えず、お互いに助け合おう”(『ジェニファーズ・ボディ』) なんて日だ!“君の浣腸は今や世界の注目の的だ”(『終着駅 トルストイ最後の旅』) そっとし…

役に立たない名言集2010 その1

ギリギリ、松の内。今年も宜しくお願いします! というわけで、やはり新年一発目は恒例、妙に引っかかった昨年の映画の迷言集を。例によって、字幕や言語に忠実でない乱雑なメモからの抜粋なので正確でない可能性アリ。何卒ご了承を。“映画もポップスも嘘ば…

古くて新しい

明日から公開される『トロン:レガシー』はディズニー製作の3Dデジタル・アドベンチャー。自分らの世代の映画ファンには『トロン』の28年ぶりの続編と言った方が、通りが良いはず。 主人公は『トロン』でジェフ・ブリッジスが演じていた天才プログラマーの…

面白いかどうかはともかく

うわー、またひと月も間が空いてしまった……と慌てつつ、お正月映画を少しでもフォローしておこうと思い、本日はクリスティーナ・アギレラ初主演作『バーレスク』の話を。 アギレラがふんするのは、スターになる夢を追って田舎のバーを辞職してLAにやって来…

祭!

『プロークバック・マウンテン』『ラスト、コーション』と、このところ重っ苦しい作品が続いたアン・リー監督が、肩の力を抜いて楽しんで作ったと思われる『ウッドストックがやってくる!』(1月公開)のお話。 1969年、ニューヨーク州の田舎でモーテルを経…

一応、大団円

ギガヒットを飛ばしている全米と比べて、日本では人気に温度差がある『シュレック』シリーズ。12月に日本公開されるシリーズ完結編『シュレック・フォーエバー』で溝は埋まるか? 今やすっかり家庭人となった怪物シュレックが、ふと昔の気ままな独身時代が懐…

wild child

1960年代後半を代表するアメリカンのロックバンドといえば、個人的にもそうだし、一般的にも名の挙がるザ・ドアーズ! その活動史を俯瞰するドキュメンタリー『ドアーズ/まぼろしの世界』が今月公開される。 JFK暗殺とベトナム戦争、公民権運動などの混…

ソウ外伝

『ソウ』シリーズの4作目以降の脚本を手がけ、もちろん今月末公開の『ソウ ザ・ファイナル3D』にも関わっている脚本家マーカス・ダンスタン&パトリック・メルトンが、ボツになったアイデアを練り直し、独立した映画に仕上げた”THE COLLECTOR”が『ワナオ…

食えないヤツら

アメリカの食産業に警鐘を鳴らし、アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた『フード・インク』(12月公開)のお話。 『ファースト・フード・ネイション』の原作者エリック・シュローサーがナビゲート役を務めた本作。食生活が農業ではなく、今…

ランボーなファンタジー

来週には『エクスペンダブルズ』が公開されるシルベスター・スタローンだが、来月にはある意味彼へのオマージュといえる英国製キッズ・ムービー『リトル・ランボーズ』が封切られる。 主人公は厳格なキリスト教宗派を信仰する家庭に育ち、娯楽を禁じられてい…