新旧ガレージロックの遭遇

gakus2004-12-13

 12月10日の日記に続いて、ジム・ジャームッシュの新作「コーヒー&シガレッツ」について。

 オムニバスのこの映画、テーブルを挟んで何組かが会話してるだけの話ですが、そのメンツは面白い。「スパイダーマン2」のアルフレッド・モリーナと「24パーティ・ピープル」のスティーブ・クーガンによる英国人同士の顔合わせ、ケイト・ブランシェットの2役は、とりわけ絶妙。ミュージシャンではトム・ウェイツイギー・ポップが医学と音楽の関係について無意味に語り、ウータン・クランのGZAとRZAのコンビには「ロスト・イン・トランスレーション」のビル・マーレイが絡む。

 また、ホワイト・ストライプスのジャック&メグ・ホワイトも2人そろって出演して、しっかり芝居している。テスラ・コイルについて語りメグを諭してしていたジャックだったが、実は…という展開。ジャックは一応「コールド・マウンテン」への出演経験もあるし、雑誌のインタビューでもスポークスマン的になっているが、対して地味な存在のメグが本作では後半いきなり饒舌になり、それがオチにつながってくる。

 ホワイト・ストライプスの逸話では、カフェ店内でストゥージズ/STOOGESの『DOWN ON THE STREET』が鳴っていて、オッと思わせる。デトロイトの新旧ガレージ・シーンがこのエピソードで繋がった感じ。

 ジャケは、ホワイト・ストライプスが最近発表したシングル『JOLENE』。先日出たライブDVDからのシングルで、ドリー・パートンの同名曲をヘビーなブルース・タッチでカバーしてます。AMAZONから、このDVDの発送のお知らせが本日メールされていた。早く届け!