性悪ズーランダー

gakus2005-01-11

 今や期待を裏切らない負け犬映画の10割バッター、ベン・スティラー主演によるのコメディー「ドッジボール」(3月公開)を観る。

 買収の危機に瀕したスポーツクラブにたむろす男たちが、クラブを救うために、賞金のかかったドッジボール大会への出場を決意。買収する側の人気スポーツクラブのチームと因縁の対決に挑む。ベン・スティラーは今回は悪役で、人気スポーツクラブのオーナーにして敵ドッジボール・チームの主将という設定。シェイプアップされた肉体だけが自慢で、頭はカラッポという、性格の悪いズーランダーというべきキャラで笑いをとる。実質的な主人公は、落ち目のスポーツクラブを経営するダメ男で、ヴィンス・ヴォーンがふんしているが、これが見るからに負け犬風情で良い。とにもかくにも、最初から最後まで笑いっぱなしの映画は久しぶり。

 音楽的にはほとんど知らないモノばかり。エンディングでパンク・ポップ風のナンバーが立て続けに3曲ぐらいかかっていたが、あえて好みのモノを探すとこの辺か。そのうち最初にかかるのはポール・サイモンのカバーらしい。スティラーお得意の80'sネタでは、ダメ・チームの鼻の大きな男の子が敵チームの、眉のつながったいかつい女選手に一目惚れするシーンで、クリス・デ・バーのやたらとメロドラマチックなナンバーがフィーチャーされ、映画を一瞬異空間へと誘う。これも笑えた。そうそう、音楽とは関係ないが、チャック・ノリスがゲスト出演している点は80'sB級映画ファンには注目のポイント。

 とくに音楽に引っかかるものがなかったので、「ズーランダー」のサントラを。ワム!フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドなど懐かしい80'sナンバーを含む。そういえば、「ドッジボール」は本国アメリカでもサントラが発売されていないようです。

ドッジボール<特別編> [DVD]

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