ブリジット再度暴走

gakus2005-01-13

 「ブリジット・ジョーンズの日記」の続編「きれそうなわたしの12か月」(3月公開)を鑑賞。

 前作で有能な弁護士と結ばれたブリジットの今度の悩みのタネは、彼がなかなかプロポーズしてくれないこと。彼に“まだ考えていない"とキッパリ言われたうえに、弁護士事務所の美人の秘書の存在に気を焼いた彼女は、ブチ切れてケンカし、破局。そこにヒュー・グラントふんする前作の遊び人との仕事が舞い込み、彼らはタイへ飛ぶが、そこで麻薬密輸のトラブルに巻き込まれ、ブリジットは牢獄へ…。

 前作でさえ、ブリジットとコリン・ファースふんする弁護士は釣り合いのとれないカップルだな…と思わされたが、今回はさらに格差が広がる。男の方は国家機関とのつながりがあるなど、ただの弁護士ではないことがわかってくるし、ブリジットは前作以上の太り&ダメッぷりで、女性が見たら痛ましく思えるのでは…という不安もある。ただし、今回はそのダメ具合を漫画として割り切って描いていて、共感が薄れたぶん、コメディーとしては潔よい。前作にあった生々しいリアリティをギャグで消し去った、と言い換えることもできるかも。まあ、前作自体、共感する前に一歩引いてしまう男性客のひとりとしては、ハナっから笑えるぶん、前作より楽しんだかもしれません。

 それはともかく、音楽の話。ジェイミー・カラムというアーティストの『EVERLASTING LOVE』がエンドタイルトでフィーチャーされているが、これはソフトロックの定番として有名なラヴ・アフェアー/LOVE AFFAIRの60年代末のヒット曲のカバー。で、ラヴ・アフェアーのオリジナルの方はクライマックスに向かってブリジットが奔走するシーンで、かなり大々的にフィーチャーされている。エヴァーラスティングな恋に向かって突き進む、ブリジットの執念を歌い上げたかのようなナンバー。ノーテンキな感じで、気持ちよく鳴り響いている。ノリが良いので観ていて盛り上がれること必至の、心憎い起用。

ジェイミー・カラムもラヴ・アフェアーも持っていないので、ジャケは同じ『EVERLASTING LOVE』のカバーを収めたU2のシングル『ALL I WANT IS YOU』。U2のこのカバーは、「ヴェロニカ・ゲリン」で印象的に使われていました。ちなみにこのシングル、他に『UNCHAIN MELODY』のカバーも収録。