殺戮の聖日

gakus2005-02-14

バレンタインを題材にした映画といえば……「血のバレンタイン」しか思いつかないのはチョコレートをもらえない劣等感のせいではない、と思いたいんだけどねえ…。

 「ハロウィン」「13日の金曜日」のヒット後、雨後のタケノコのように乱造された80'sホラーの中でも、「血のバレンタイン」は好きな部類に入る。バレンタインデイに起きた殺戮から20年を経て、炭鉱町でバレンタインを祝うパーティーが復活。しかし、その夜、若者たちはひとり、またひとりと謎の殺人鬼の餌食となる……。ジェイソンやブギーマンのような怪物的シリアルキラーの仕業と思わせつつ、やがて意外な犯人が判明。プロットに強引さはあるものの、この時代にしてはリアリスティックなホラーで、後の「スクリーム」につながる系統。なかなかDVD化されないが、出たらフラフラと買ってしまいそうな作品です。

 原題の『MY BLOODY VALENTINE』は、後にアイルランドからイギリス、世界へと躍進を遂げたバンドの名前に引用された。こんなB級ホラーから名前をとったなんて最初は信じられなかったが、どうやら本当にココからつけたらしい。ケビン・シールズって、ホラー・マニアなのかね。

 ジャケは、そのマイブラ、1985年のファーストアルバム『THIS IS YOUR BLOODY VALENTINE』。これもなかなかCD化されませんが、こっちは出たらフラフラじゃなくて意気込んで買う!