泣けるオアシス

gakus2005-02-16

 MTV『PUNK'D』のホスト(と言うよりデミ・ムーアの年下の恋人と言った方が通りが良い)アシュトン・カッチャー主演のスリラー「バタフライ・エフェクト」(4月公開)を観る。

 幼いころから部分的な記憶喪失(=ブラックアウト)を起こしては失神している大学生(カッチャー)。記憶の欠落部を記した日記を読むことで、過去をやり直せることを悟った彼は、幼なじみの友人たちの現在の苦境を知り、皆を幸福にするため、何度となく人生をリバースすることになる。

 欠落した、その部分に大きな秘密があると思いきや、それはわりとどうでもよく、むしろ主人公が最良のパターンを模索する、その奔走ぶりに焦点が当てられている(同傾向の映画には数年前に観た「リバース」なる隠れた傑作あり)。友人や母、そして初恋の人のための奔走は、やがて主人公をある決断へと導き、哀切な結末へと観る者を誘う。

 そんな切なさを引き立たせるべく、エンディングで鳴り響くのがオアシス/OASISの『STOP CRYING YOUR HEART OUT』。“過ぎた時間を変えることはできない。君の笑顔が輝き続けますように…" という歌詞は、まさに主人公の心を代弁している。オアシスの曲の中では『SLIDE WAWAY』路線(というか、まんま『SLIDE AWAY』)に位置する好バラッドだが、泣きのメロディーも、この映画に関してはド真ん中に収まっている。

ジャケは、2002年リリースのオアシスのアルバム『HEATHEN CHENISTRY』からの、2枚目のシングル『STOP CRYING YOUR HEART OUT』。

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