ロック&エロづくし

gakus2005-03-10

 マイケル・ウィンターボトム監督の新作「9 Songs」(4月公開)を観る。

 ストーリーらしいストーリーがない69分。あるのはロックとセックス(プラス、時々南極の風景)のみ。ロンドンで暮らす若いカップルの蜜月の風景がコラージュされ、その合間に彼らが観に出かけたギグの映像が挿入される。ブラック・レベル・モーターサイクル・クラブ/BLACK REBEL MOTORCYCLE CLUB(冒頭で『WHATEVER HAPPENED TO MY ROCK'N'ROLL』!エンディングで『LOVE BURNS』)を筆頭に、プライマル・スクリーム/PRIMAL SCREAM(『MOVING ON UP』←この盛り上がりがスゴい)、フランツ・フェルディナンド/FRANZ FERDINAND(『JACQUELINE』)、スーパー・ファリー・アニマルズ/SUPER FURRY ANIMALS(『SLOW LIFE』)、ザ・ヴォン・ボンディーズ/THE VON BONDIESなど、NMEが喜んで取り上げそうな人気バンドのパフォーマンスをフィーチャー。この辺のバンドは、ほとんどライヴを観ているし思い入れもあるので、ライブ映像を観れただけで満足。

 性描写はAV並に露骨で、男のペニスを足ではさんでしごく描写もあるし、フェラもクンニもしっかり見せる(とはいえボカシが入りまくってますが…)。どこかの映画評では「ラスト・タンゴ・イン・パリ」を引き合いに出していたけど、いやいや、あれよりずっと過激。「愛のコリーダ」といい勝負なんじゃないか…。

 ロックとセックス、好きなものばっかり写ってるんだからつまらないわけがない…で済ませるのも勿体無いので、明日もう少しマジメにこの映画について書こうと思います。ジャケは、ヴォン・ボンディーズが昨年リリースしたアルバム『PAWN SHOPPE HEART』。劇中ではこのアルバムに収録された『C'MON C'MON』がフィーチャーされているが、このバンドは生で見たことがないけれど、映画を観たらライヴを観てみたくなった。そういえば、この映画のライブ・シーンでは歌詞が字幕で出るんだけど、これが無理矢理ロックぽく演出した訳詞で、時々苦笑させられる。“我が道を行くぜ、カモン"とか。“ぜ"はいらないよ…。



 本日のTHE KILLERSのライブの感想は、下記ブログにてアップしております。
 http://clheaven.exblog.jp/

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