ゴアゴア・ガール

gakus2005-07-05

 オアシスのリアム・ギャラガーと離婚して、どうなったのか気になっていたパッツィ・ケンジットが、こんな映画に出ていたとは…というぐらいZ級のスリラー「サイコパス」なる2001年の劇場未公開作のDVDをレンタル店で発見。よくまあ、こんな映画に出たもんだ。

 前世は切り裂きジャックの恋人だったと思い込んでいる女性精神病患者が、担当医を切り裂きジャック本人と信じ、病院を脱走し、残虐な殺人を繰り広げながらストーカーのようにバカンス先までつきまとう。「ケープ・フィアー」のロバート・デ・ニーロが女ハンニバル・レクターになったようなお話。この狂気のヒロインを演じるのがパッツィで、ナイフでの刺殺、内臓えぐり出し、舌噛み切りなどのエグい惨殺を演じてみせる。ハーシェル・ゴードン・ルイスの映画に出てくる殺人鬼のような暴れっぷり。映画そのものもルイス風のゴア・ムービーで、血糊はたっぷり。チープなところまでルイス作品とよく似ていた。

 それにしてもエイス・ワンダーでの活躍や「ビギナーズ」でのキュートな姿を知る世代の人間としては、やはり驚き。まあ、こういう転身は個人的には大歓迎なんですが…。

 ジャケは1985年リリース、エイス・ワンダーの確かデビュー曲だったと思うが、日本でも割りと流行った『STAY WITH ME』。パッツィ、当時17歳。後にシリアルキラーになるなど、誰も想像してなかったころです。

サイコパス [DVD]

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