鬼才ダブル復活

gakus2005-09-06

 「ラスベガスをやっつけろ!」以来7年ぶりとなるテリー・ギリアム監督の新作「ブラザーズ・グリム」のエンドクレジットをボーッと眺めていたら、妙に引っかかる名前を発見。セカンド・ユニットのディレクター…マイケル・ソアヴィか…ソアヴィ?…ミケーレ・ソアヴィ!? 帰宅後調べてIMDBでチェックしてみたら、やはりあのミケーレ・ソアヴィだった。

 一応説明すると、ソアヴィはイタリアン・ホラー界の知る人ぞ知る鬼才で、ダリオ・アルジェント製作の下、「アクエリアス」「デモンズ3」「デモンズ4」と傑作を連打した御方(これらの「デモンズ〜」は単なる邦題で、アルジェント製作の「デモンズ」1、2作目とは無関係)。代表作と言っても過言ではない「デモンズ95」(これも単なる邦題で、製作年は1993年)の演出を最後に、家庭の事情で映画界から足を洗ったと聞いていたが、まさかここで名前を見るとは。どうでもいいが、「アクエリアス」は学生のころ、初めてビデオデッキを購入した際、レンタル店から借りてきて最初に再生した思い出の一本でした…。

 IMDBによると、ソアヴィは1999年ぐらいに復職し、本国イタリアでTV映画の演出を何本か手がけていたようだ。で、「ブラザーズ・グリム」は久々の映画参加。さらに現在は監督として新作映画の撮影に入っているという。12年ぶりの新作! ギリアムの復活も喜ばしいが、こちらも予想していなかったぶん感激でありました。

 それはそうと、「ブラザーズ・グリム」でソアヴィがどのシーンを演出したのか大いに気になる。森の中のゴシック調のシーンか? まさか塔の中?

 ジャケはソアヴィ版「デモンズ」のどれかに使われていたAMERICAの『HORSE WITH NO NAME』を収録しているベスト盤。アメリカといえば、79年の映画「カリフォルニア・ドリーミング」の主題歌としてママス&パパスの同名曲をカバーしていたが、それもここに収録されているのが嬉しい。