手軽な現実逃避

gakus2005-09-07

 昨日はテリー・ギリアムの新作についてふれましたが、今日は「未来世紀ブラジル」の、あのエンディングの歌にまつわるちょっとしたことを。1930年代に作られた、このドリーミーなサンバ『BRAZIL』を、最近THE ARCADE FIREというバンドがカバーしている。

 THE ARCADE FIREについては、5月1日の日記にも記している。彼らのデビュー・アルバム『FUNERAL』は今年一番聴いた一枚かもしれない。というぐらいなので、先月イギリスで、7inchアナログでリリースされた新曲『COLD WIND』(写真)も楽しみにしていた。で、実際タイトル曲も良かったけれど、実はB面の『BRAZIL』を聴く回数の方が今のところ多い。酩酊がかったようなボーカルもいいし、弦楽器が気持ちよく耳に溶け込んでくるのもいい。なんともいえない心地よさ。サム・ラウリーみたいな末路をたどるのはゴメンだが、この曲に乗って夢の世界にいっちまいてー、と思うのは仕事疲れのせいだろか。とにかく寝る前に聴くと、気持ちが落ち着く。

 ちなみに、この『BRAZIL』、国内盤『FUNERAL』のボーナスディスクにも収められている。