ガレージで世界は変わる

gakus2006-01-27

 昨日に続いて、ゲイリー・マーシャル監督、ケイト・ハドソン主演の「プリティ・ヘレン」について。

 この映画、かなり多くの既成曲が使用されているが、アコースティック、またはダンサブルでソフトな女性ボーカルのナンバーが多い。これだけで、作り手がターゲットとしている層が、主人公と同世代の女性であることがわかる。

 そんな中で異彩を放っていたのが、ニュージーランドのガレージ・バンド、THE D4のナンバー。母親業に忙しくなり、モデル・エージェントの仕事を辞めたヒロインが、中古車店で事務員の仕事に就くのだが、このシーンで、そこでいきなり『RUNNING ON EMPTY』がイントロから流れてくる。ヒロインがそれまでにいた華やかなファッション業界とは違うことを音で表したのかな、とも思えるが、この落差はまるでドカタに転身したぐらいの距離感がある。

 そういえば、D4はもう一曲、娘のプロムのシーンで『GET LOOSE』が流れていた。こっちは青春パンク的起用。

 この2曲はいずれもサントラ未収録。どちらも、2003年リリースのファースト・アルバム『6TENTY』で聴ける。『RUNNING ON EMPTY』と『GET LOOSE』は歌詞が乗らないと同じ曲に聴こえてしまうが、そんなRAMONES的一本調子ゆえに大好きなバンドであります。