今年一番の熱血映画
右のジャケはポリフォニック・スプリー/THE POLYPHONIC SPREE、2003年リリースのシングル『LIGHT AND DAY』。ギタポ系クラブの定番でもある名曲で、個人的にも大好きなナンバー。以前、この曲が「エターナル・サンシャイン」で使用されると知り期待していたものの、ほんの一瞬聴こえてきただけでガッカリ…と記したけれど、堂々とクライマックスで使用されている映画を発見。今秋公開のドキュメンタリー「マーダーボール」が、それです。
パラリンピックの正式競技でもあるウィルチェアー・ラグビー=車椅子によるラグビーに情熱を傾ける人々のドキュメント。身体障害者を描いてはいるものの、同情や憐れみの視線は皆無。というのも、“殺人球"と呼ばれる過酷なその競技に挑む選手たちは、グラディエーターと呼びたいほど立派な戦士で、そのうえバカ話もすればワイ談もケンカもナンパもする。「マイ・レフトフット」の主人公のようにたくましく、障害者だから…という言い訳は決してしないタフガイ。それゆえ映画が進めめば進むほど障害者という特殊性を超えて熱血人間ドラマへと突入してしまう。で、ウィルチェアー・ラグビーのアメリカチームは宿敵カナダのチームとパラリンピックで激突するのがクライマックス。その後、「LIGHT AND DAY」が流れるのだが……男泣きしました。正しい意味で“生きている"人間の姿に号泣。詳しくは書かないけれど熱い映画であることは間違いなく、今年観た映画の中では5本の指に入る。
試合のシーンではMINISTRYがガンガン鳴っていて、やたらと猛々しかったことを追記しておきます。
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