今日もヘッズ

gakus2006-11-15

 昨日に続いてジャケはトーキング・ヘッズ/TALKING HEADS、1986年のシングル『WILD WILD LIFE』。ファンにはご存知のとおり、この曲はデビッド・バーンの監督による映画「トゥルー・ストーリーズ」のために作られたものだけど、これまた最近の映画のオープニングで聴くことができる。アニメーション「オープン・シーズン」(12月公開)が、それです。

 人間に育てられたクマが、狩猟解禁の森に紛れ込むことになり、そこで野生を学び、動物たちと一緒にハンターたちに立ち向かう…という、まさにワイルド・ワイルド・ライフへと向かうお話。同時期公開の「ライアンを探せ!」や「マダガスカル」ともネタ的にかぶるものの、こちは親離れ・子離れというテーマのウェートが大きく、そこでグッと泣かせる作り。もちろん、コミカルでもあります。CGアニメながら切り絵風のビジュアルで、そこは独創的。

 オープニングこそトーキング・ヘッズだが、それ以外の重要曲はポール・ウェスターバーグによるオリジナル曲。「おさるのジョージ」におけるジャック・ジョンソンの曲にも似て、主人公のクマの心情にフィットした内容の詞が歌われている。しかし、ジャック・ジョンソの曲は(良い意味で)サラリとして聴きやすいんだけれど、ウェスターバーグのこちらはフォーキーなナンバーもビートの効いたロック・ナンバーも、メロディアスではあるが、ささくれだった質感。ファミリー・ムービーに提供するナンバーでも独特の持ち味を失わない点が凄い。そんなワケで、このサントラも買わねばと思った次第であります。