がんばろう、ニューオリンズ
またまた米国南部ルイジアナ州を舞台にした映画を。『デジャヴ』(3月公開)はジェリー・ブラッカイマー製作、トニー・スコット監督、出演デンゼル・ワシントンという布陣のSF風サスペンス。“困難に打ち勝ったニューオリンズ市民に捧げる”というテロップが出ていたが、ハリケーン・カトリーナ以後のルイジアナに対して、一時の“がんばろう、神戸”的な応援の気風が現在のハリウッドにはあるのかもしれない。
それはともかく、お話はニューオリンズの最大の祭典マルディグラの日に、イベントの用のフェリーが爆破されたことから始まる。デンゼルふんするアルコール・タバコ火器局の捜査官は、この事件を追ううちに、爆死と見せかけて実は事件の一時間前に死亡していた美しい女性に注目。彼女の死の直前の動向を探り、政府が開発したタイムマシンもどきで過去に向かう…という、なかなか型破りなお話。
事件の直前、爆弾を積んだ車のラジオからビーチ・ボーイズの1964年のヒット曲『DON'T WORRY BABY』が流れてる。お祭りののどかなムードにマッチしているが、その響きも爆発音にかき消されてしまう。ちなみに、この曲はクライマックスでも流れ、結末近くでも聞こえてくるが、これはなかなかイキな使われ方。ニューオリンズの住民に向けたようにも聞こえる。詳しくは、見てのお楽しみということで…。
ジャケはTHE BEACH BOYS、この曲を収めた1964年のアルバム「SHUT DOWN VOLUME 2」。
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