さみーけどあちー

gakus2007-05-22

 アイスランドのアングラ音楽シーンに踏み込んだドキュメンタリー『スクリーミング・マスターピース』(7月公開)のお話。

 ビョークシガー・ロスを生んだアイスランドの特殊性を見つめると同時に、ギターロックやヒップホップも根付いている音楽的グローバリズムを浮き彫りに。古い賛美歌に影響を受けた神秘的な旋律が、この国の音楽の特徴的なところであるらしい。しかし、そんな括り以上に印象に残るのが若いバンドがそれぞれ抱いている情熱。人口60万のこの国で草の根的に頑張っているアマチュア・バンドは数多く、“金はかかるけど頑張る”という姿勢に熱いものを感じた。

 ビョーク(インタビューも有り)、シガー・ロスのライブ・パフォーマンスや、1981年のドキュメンタリー映画『ロック・イン・レイキャビック』のフッテージなど見どころは多いが、おっと思ったのはビョークが在籍していたTHE SUGARCUBESの映像。「MOTORCRASH」のビデオクリップも流れて、なんだか懐かしくなってしまった。そういえば、このバンドにはもうひとりアイナーという奇人がいて、その昔見た来日公演ではビョーク以上にエキセントリックな存在感を発揮していたが、この人は現在もアイスランドで地道に活動していて、そのバンドの映像も劇中で見ることができる。

 ジャケはシュガーキューブス、「MOTORCRASH」を収録した1988年のデビュー・アルバム『LIFE'S TOO GOOD』。

Screaming Masterpiece [DVD]

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