自分の指ではないつもり

　『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』のジョン・キャメロン・ミッチェル監督が、じつに５年ぶりに手がけた新作『ショートバス』（８月公開）。テーマはズバリ、セックスで際どいシーンもバンバン出てくるのだが、ほとんどエロを感じさせない作り。ニューヨークに住む複数の男女の性に関する欲求が描かれている。

　スコアをヨ・ラ・テンゴが担当していて、楽曲提供もほとんどがニューヨーク・インディーズ・シーンのアーティストらしい。中には、出演者が提供したナンバーもあるという。

　このインディーは本当に草の根的なので、ほとんど知らない曲ばかりだったが、唯一知っていたのかTHE FEVER「LADYFINGERS」。ヒロイン格である中国系人妻が、夫の部屋から大音量の音楽が聞こえてきて、そこに行ってみると、夫がネットポルノを見て自慰していた…というシーン。その大音量の曲が、このナンバーなんだけと“レディーの指"という曲名が、なんともはや…。

　ジャケは2005年リリース、「LADYFINGERS」のUK盤シングル。

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