休日のバカ映画・2日目

gakus2009-03-21

 今年のラジー賞を独占、DVDスルーもある意味納得の(?)マイク・マイヤーズ主演作『愛の伝道師 ラブ・グル』。マイヤーズにしてみれば『オースティン・パワーズ』シリーズ以来のバカ映画だが、割り切って見ればソコソコ面白い。ヒロイン、ジェシカ・アルバもかわいいし。

 インドで修行を積み、自己啓発界の寵児となったグル、ピトカ(マイヤーズ)が、プロアイスホッケー・チームの女性オーナー(アルバ)に雇われ、妻の不倫によってスランプに陥った主力選手を立ち直らせようと奮闘するお話。主人公がビートルズからトム&ケイティまで、セレブに啓示をあたえているというオブサケ快調な設定で、バル・キルマーやジェシカ・シンプソンも本人役で出演し、信者を演じている。カニエ・ウエストもカメオ出演しており、サイケな映像も含めて、何かと見た目は派手。

 オープニングではドリー・パートンのヒット曲”9 TO 5"をマイヤーズがシタールをフィーチャーしてカバー。いかにもインドっぽいが、ホッケーの試合のシーンでもCORNERSHOP"BRIMFUL OF ASHA"がカレー風味を引き立てる。ノーマン・クック・リミックスなので、試合のスピード感にもマッチ。

 今年のアカデミー賞に輝いた『スラムドッグ$ミリオネア』は最後にマサラ・ムービー風のミュージカルに発展するが、実は本作もそうなっている。今年の最高映画と最低映画が似たようなフィナーレを迎えるのは、なんだか皮肉だ。

 ジャケは1998年リリース、"BRIMFUL OF ASHA"のNORMAN COOK REMIXを収めたUK盤シングル。

愛の伝道師 ラブ・グル [DVD]

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