打ち止めるのが勿体ない

gakus2009-06-23

 ジェイソン・ステイサム、もうひとつの続編『アドレナリン2:ハイ・ボルテージ』は9月の日本公開が決定。前作のラストでヘリから落下してアスファルトに叩きつけられた、ステイサムふんするシェブ・チェリオスは、それでも死んでなかった!

 前作ではアドレナリンを出し続けないと死んでしまうという設定だったが、今度のチェリオスに求められれるのは”充電”。というのも、彼は人工心臓を埋め込まれているのだが、これが充電式で、バッテリーが切れかけると苦しくなるという寸法。で、メインビジュアルのごとく電極を舌や乳首にくくりつけて電流を走らせたり、スタンガンを食らって逆に強くなったり。応急処置には”摩擦”が効果的と知るや、前作に続いての登場となる、エイミー・スマートふんする恋人イヴは、期待に違わぬ公衆の面前での×××を…。

 最初にアメリカでこの映画を見たときは、ちょっとやり過ぎだなあと思ったものの、見直したらやっぱり面白い! ステイサムは延々走り続けるし、バイオレンスはずっと過激だし、キャラはキレ者ぞろいだし。アメリカではコケちゃったので、これ以上の続編はムリそうだがステイサムの代表作となるべきシリーズと言い切ってしまいたい。

 やり過ぎアクションにふさわしく、音楽もデジタル・ビートに激しいギターが重なるナンバーが多いのだが、そんな中で笑かすのがREO SPEEDWAGONの全米ナンバーワン・ソング”KEEP ON LOVING YOU"。発売時は産業ロックと揶揄された、この大げさなバラードは、シェブとイヴの再会のシーンやクライマックスのラブラブのシーンでフィーチャーされ、それまでのノリをガラッと変える威力を放つ。しかも”君を愛し続ける”と歌われている割にはイヴに対するシェブの態度はぞんざいで、それがまたおかしい……というより、ちょっとエイミー・スマートはかわいそうだ。ストリップまでして頑張ってるのに。

 エイミー・スマートは『ミラーズ』でも女を捨てた凄惨な死にざまを熱演していた。すっかり色モノ女優になってしまったが、自分的には”女を上げた”と評価したい。

 ジャケは1981年、ビルボードのナンバーワン・ソング、REOスピードワゴンの英国盤7インチ”KEEP ON LOVING YOU"。