ゲップ!

gakus2004-10-19

 マクドナルドを30日間食い続けると、どうなるか…という人体実験ドキュメンタリー「スーパーサイズ・ミー」(はてなキーワードでは「スーパー・サイズ・ミー」という表記も。12月公開予定)のお話。

 マクドナルドを糾弾した映画というわけではなく、むしろ肥満の危険性や、現代人の食生活について検証した作品。で、この映画の監督にして主人公モーガン・スパーロックはゲロを吐き、胸焼けし、ドクターストップをかけられながらも、毎日3食マックを食べ続け、高カロリーの食事がいかに体に悪いかを身をもって証明する。脂肪多過の食事をとるだけで、肝臓がアル中患者と同じようにヒドくなるというのはショッキングだった。それはともかく、スパーロックさん、何かを実証するという気概はあるが、ムチャさ加減では「JACKASS」と、どっこいという気も…。

 そんなふうにどこかおかしさもあるのだが、オープニングで流れる曲=クイーン/QUEENの『FAT BOTTOM GIRLS』が肥満を扱う映画に似合いすぎで(?)、まず笑ってしまった。歌詞の“Fat bottom girls, you make the rockin〜"の部分では、わざわざ道行く肥満女性の尻を映し出す、念の入りようだ。

 食べてる最中にはオールディーズ・ナンバー(誰の演奏?)『YUMMY YUMMY YUMMY』が“うめえ、うめえ"とばかりに鳴り響き、実験から25日過ぎてもう焼け食い状態のシーンではVIOLENT FEMMESのアコースティック調のナンバー『FAT』が軽やかにフィーチャーされる。この辺は皮肉たっぷり。

 エンディングで流れるTOOTHPICKなるバンドのタイトル曲『SUPERSIZE ME』は、スパーロックが歌詞を書いたらしい。どんなことを歌っているのか、興味アリです。

 ジャケはQUEEN『FAT BOTTOM GIRLS』収録、1978年のアルバム『JAZZ』。

スーパーサイズ・ミー [DVD]

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