コリン・ファレル敗れる

gakus2004-12-22

 昨日に続き、「ダブリン上等!」について。以下、微妙にネタバレあり。


 THE CLASHのカバーがあまりに有名な『I FOUGHT THE LAW』。チンピラ役のコリン・ファレルが歌う、このナンバーがエンドロールで流れるが、かなりヘタで、そのうえ覇気がない。ジョー・ストラマーは必ずしも歌が上手いわけではないけれど、切迫感はあったのだが…。なぜ、わざわざコリン・ファレルに歌わせたのだろう…と考えてみて、やっと納得。ファレルの演じた役は、この歌詞の通りになる、ということなんだろうな、と。それに気づくと、このヘタな歌も妙に愛嬌が出てきて笑えてくる。これは訳詩を字幕でつけてくれた方が良かったと思う。

 他にロン・セクススミスの曲で、『ワイルドサイドを歩け』のようなコーラスが入る曲や、マグネティック・フィールズのボーカルはゴスだけどインストはネオアコっぽいナンバーが、この映画では印象に残った。なおサントラに入っている、まさにダブリン出身のスリルズ/THE THRILLSの『ONE HORSE TOWN』は使われていなかったような気が…。とりあえずジャケは、そのスリルズの曲を収録した2003年のファーストアルバム『SO MUCH FOR THE RHYTHM』。今年出たセカンドもいいですね。

 そういえば今日はジョー・ストラマーの命日。早いもので、もう2年ですか…。