ノー・サプライズ

gakus2005-03-14

 なかなか終わらない確定申告を放ぽって、「フレンチなしあわせのみつけ方」(4月公開)の試写に出かける。「僕の妻はシャルロット・ゲンズブール」に続く、イヴァン・アタル監督・主演、シャルロット共演の夫婦随唱ラブストーリー。

 妻子を愛してはいるものの、愛人を作ってしまう男(アタル)。その妻シャルロットは、うすうす夫の不倫に気づいており、どうすることもできず悶々とし…というお話し。前作と同様、リアルなユーモアが魅力となっている。

 以下、音楽の話。「僕の妻は…」も選曲がベタだったが、今回もかなり垢抜けない。シャルロットがヴァージンメガストアの試聴機で聴いてるのがレディオヘッドの『CREEP』なんだけど、そこに魅力的な男性がやってきて(某ハリウッド・スターがゲスト出演)、もう一台のヘッドフォンで同じ曲を聴くのだが、その途端に音が大きくなる。ロマンチックな線を狙ったのか(『CREEP』がロマンチックな曲というのもヘンな話だが)、「ラ・ブーム」で『愛のファンタジー』が鳴り響くシーン級の気恥ずかしさを覚えてしまった。ちなみに、この後シャルロットの家では、ここで買ったらしき『CREEP』のアコースティック・バージョンが流れている(これが入っているCDって、今となってはレアなんじゃないの???)。レディオヘッドは他に『NO SURPISE』がフィーチャーされているが、さんざん映画に使われまくった印象があるので、この曲に関しては驚きがないな…。

 むしろ驚いたのは、オープニングでのペイル・ファウンテンズ『BICYCLE THIEVES』のフィーチャー。こんな曲をよく発掘したきたなあ…というわけで、ジャケは、これを収めたネオアコ定番アルバム、1985年リリースの『…FROM ACROSS THE KITCHEN TABLE』。

 この映画では他に、ヴェルヴェット・アンダーグランド2曲が使われています。また、奏者はわからないが、アタルが友人たちとランチを食べているシーンの直前に流れていたギターのリズム音がかっこいいナンバーが気になった。

フレンチなしあわせのみつけ方 [DVD]

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