ワイルド・サンドラ再び

gakus2005-04-26

 サンドラ・ブロック主演のヒット作の続編「デンジャラス・ビューティー2」(5月公開)を観る。

 前作ではミスコンに潜入捜査するため、レディーとしての教育を受けるハメになったサンドラ扮する男勝りのFBI捜査官。前作での活躍で顔が売れてしまったため、今回はFBIの広告塔としてセレブの道を歩むが、そんな折り、旧友のミス・アメリカが誘拐されたことから、彼女は捜査に乗り出すことになる。前作ではガラッパチな女性がレディーに変身するという流れだったが、今回はその逆。新たに相棒となった黒人女性捜査官とやりあううちに、そこに友情が芽生え、ともに武闘派ぶりを発揮するという展開。

 ヒロインが帰宅して恋人とのディナーの準備に悪戦苦闘するシーン、彼女の部屋で流れているのかアイク&ティナ・ターナーの『PROUD MARY』(CCRのカバー)。実はこの曲、クライマックスの伏線になっているが詳しいことは秘密。とにかく、ヒロインはティナ・ターナーのファンという設定。このころのティナ・ターナーは、とてもワイルドで猥雑でいかがわしいダイナマイト的キャラだった。そんな点が、ヒロインの男っぽさとかぶる。

 エンドクレジットによると、このサントラのエグゼクティブ・プロデューサーはサンドラ・ブロック本人となっている。アイク&ティナ以外にもステイプル・シンガーズやセルマ・ヒューストンなどのレディ・ソウルは多数使用されている。これは彼女の趣味なのかもしれない。今回サンドラは映画そのもののプロデュースも手掛けているが、一作目や「トゥー・ウィークス・ノーティス」などの以前のプロデュース兼任作を振り返ってみても、古いソウルがけっこう起用されていたし…。

 ジャケはアイク&ティナ・ターナー、1971年の快作『WORKING TOGETHER』。『PROUD MARY』の他に、ビートルズ『GET BACK』のドライブ感あふれるカバーも収録。

デンジャラス・ビューティー 2 [DVD]

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