STONED 覚書

gakus2006-04-21

 昨日に続いて、「ブライアン・ジョーンズストーンズから消えた男」について。今日はツラツラと覚書。

 ブライアン・ジョーンズといえばドラッグとの関わりが何かと取りざたされるが、ストーンズ脱退のちょっと前から、次の有罪判決が懲役につながることもあって、彼はドラッグを完全に断っていたという。にもかかわらず、遺体からは薬物が検出された。この映画では、なるほどと思わせる、その理由が提示される。これが事実なら、ブライアンは計画的に殺害されたことになるが…。

 事件のあったそのとき、ブライアンの恋人アンナ・ウォーリンはベッドルームで知人と電話で話をしていたと証言しているが、その時屋敷にいた他のふたり(建築業者フランク・ソログッドと看護婦ジャネット・ローソン)の証言とは微妙に食い違っている(そもそも彼女はベッドルームにいなかった…とか)。この映画では、アンナの説を採用しているようで、アンナは母国語であるスウェーデン語で電話していた。

 ブライアン殺害犯とされるソログッドは、ジャネットと交際していたと記されることが多い。しかし、映画では言い寄るソログッドをジャネットが突き放すエピソードがある。そのイライラも、ブライアン殺害にいたる伏線となっている。

 ブライアンの元恋人アニタ・パレンバーグはフォルカー・シュレンドルフの映画に出演したことがあった。ここでもその逸話が描かれており、当時アニタと交際していたブライアンがシュレンドルフから音楽を依頼される。この映画は日本未公開で、しかもサントラ未発売。観る手段はないものか…。

 ジャケはSMALL FACES、1967年リリースのアルバム『OGDEN'S NUT GONE FLAKE』。このアルバム収録の『LAZY SUNDAY』は、ブライアンのコッチフォードの邸宅を俯瞰からとらえたのどかな映像に、いい具合に収まっていた。この映画にかぎれば、ブライアンは毎日がLAZY SUNDAYみたいだったし。