バカ過ぎて未公開!?

gakus2006-04-26

 昨年夏、アメリカで興収2億ドル突破の大ヒットとなったコメディー「WEDDING CRASHERS」。オーウェン・ウィルソンヴィンス・ヴォーンという、その筋のファンにはたまらない共演(クライマックスではウィル・フェレルまでも!)ということもあり期待していたが、一向に日本公開が決まらないので輸入DVDで観る。

他人の結婚式に押しかけて豪勢な食事を楽しみ、さらに女の子をナンパする、そんなウェディング・クラッシャー2人組にふんするのが、オーウェンとヴィンス。政界の大物の娘の結婚式に潜り込んだ彼らだったが、そこで騒動が持ち上がる。

挙式後、花嫁の父の屋敷に泊まることになった際の騒動が、とりわけおかしく、ヴィンスの受難はある意味最大の見せ場。花嫁の妹にすっかり気に入られ、“「告発の行方」のジョディ・フォスターになった気分”と表現するほどの悪夢を体験することになる。一方のオーウェンは、もうひとりの花嫁の妹に本気で恋してしまうという設定で、こちらは笑いよりもロマンス担当の比重が大きい。オーウェンの恋の相手にふんするレイチェル・マクアダムスウェス・クレイブン監督の「RED EYE」(これも日本未公開)での大熱演に惚れたが、ここでの愛らしさもイイ。

 音楽は多彩なセレクトで、冒頭、他人の結婚式で主役のように大ハシャギしている主人公コンビの姿に、アイズレー・ブラザースの『SHOUT』が重なり、歌って踊ってエッチしてのふたりの悪ノリを加速させる。また、オーウェンとレイチェルが深夜、たがいの部屋に出向いては出会えずのすれ違いシーンにコールドプレイのナンバーが。本編ラストはFACESの『STAY WITH ME』が聴こえてくる。この曲で終わる別の映画があったような気がしたが、思い出せず。

 ジャケはアイズレー・ブラザース、バカ騒ぎチューン『SHOUT』を収録した1959年の同名アルバム。