ドリューに首ったけ その2

gakus2006-06-16

 60年以上も子供たちに親しまれている、おなじみの児童書“Curious George”をアニメ化した「おさるのジョージ」(7月公開)の話。

 NYの博物館を閉鎖の危機から救うため、アフリカへ古代遺跡探しに出かけた黄色い帽子の青年が、遺跡ではなくいたずら好きの子猿を連れ帰ったことから起こる騒動。好奇心あふれる、このサル、ジョージがやはり愛らしく、ほのぼのとした気持ちになれる。黄色い帽子の主人公の声にはウィル・フェレルで、彼に好意を寄せる小学教師にはドリュー・バリモア。声のみではあるものの、ここでも理解のあるヒロインになりきっています。フェレルや「2番目のキス」のジミー・ファロン、アダム・サンドラーベン・スティラーと、最近のドリューはすっかりダメ男のミューズと化している。

 音楽好きの間ではすでに知られているとおり、この映画で音楽を手がけているのはジャック・ジョンソン。セリフのないジョージに代わって、歌でその心情を代弁しているのだが、それにしてもここで鳴らされるサウンドはとても気持ちよい。アコースティックを基調にしたリズミカルなバックトラックに乗り、語りかけるように歌うジョンソンのボーカル。自然体で、ストレスとは無縁の響き。“世界をひっくり返したい"という、ともすればパンクな響きのある歌詞も肩に力が入ることなく、遊び心と説得力をもって届く。誰でも知っているジョージのキャラクターが、スクリーンで魅力を増しているのは、そんな歌の魅力が大きくものを言っているからだろう。で、ジャケは、これらのナンバーを集めたジャック・ジョンソンの『CURIOUS GEORGE:SING-A-LONGS AND LULLABIES FOR THE FILM』。G.LOVEベン・ハーパーも参加。