帰ってきたスーパーマン

gakus2006-07-08

 「スーパーマン・リターンズ」(8月公開)ではジョン・ウィリアムズの、あのメインテーマが冒頭でしっかり鳴り響く。久しぶりなので、これにはワクワクさせられた。同時にこれは正当な続編であることを主張しているのだが、1987年の前作「スーパーマン4 最強の敵」の続きと言うよりは、「スーパーマンⅡ 冒険篇」の続き。

 それにしても「スター・ウォーズ」もそうだが、オープニングでガーンと勇壮なメインテーマが自己主張する、シリーズもののお約束にはグッとくる。ジョン・ウィリアムズの偉大さのなせるワザか。昔は似たようなマーチばかり作って…などと思っていたけれど、なんだかんだ言ってもスゴい人だな。次の「インディ・ジョーンズ」も、きっと冒頭から熱くさせてくれるのでせはないだろうか。

 「スーパーマン・リターンズ」にはロケンローは皆無に等しいが、スコア収録のサントラとは別に『サウンド・オブ・スーパーマン』なる企画盤が7月26日に発売される。これは“スーパーマンをヒーローとする若手アーティスト中心のトリビュート盤”とのこと。知ってる名前はTHE ACADEMY IS…とAMERICAN HI-FI、NIGHTMARE OF YOUぐらい。ただ、取り上げている曲が面白く、『SUPERMAN』と名のつく曲のカバー・バージョンが大半を占める。前記THE ACADEMY IS…がR.E.M.の『SUPERMAN』、THE SUNというバンドがTHE KINKSの『WISH I COULD FLY LIKE SUPERMAN』を、THE FILMSなるバンドがDONOVANの『SUNSHINE SUPERMAN』を、それぞれカバー。STEREOPHONICSの『SUPERMAN』、FOO FIGHTERSの『MY HERO』もカバーで取り上げられている。それと、新スーパーマン俳優ブランドン・ルースの実妹サラ・ルースのナンバーも入っていて、映画とは無関係とはいえ、なかなか興味を引かれる企画となっている。

 ジャケはNIGHTMARE OF YOU、個人的には今年のヒットといえるシングル『THE DAYS GO BY OH SO SLOW』。ちなみに先のトリビュート盤で、この人たちはFLAMING LIPS『WAITING FOR SUPERMAN』をカバー。

サウンド・オブ・スーパーマン

サウンド・オブ・スーパーマン