祝・日本公開

gakus2007-10-09

 『俺たち、ニュースキャスター』のウィル・フェレル、『バス男』のジョン・ヘダー共演のコメディー『BLAZE OF GLORY』が、『俺たちフィギュアスケーター』の邦題で12月に日本公開決定。快挙! 両者の出演作はビデオスルーの定番だし、なかば諦めていた矢先の嬉しい誤算。ヘダーに限れば、これが日本のスクリーンでかかる最初の出演作になるのでは。

 ふたりがふんするのは、実力はあるものの、犬猿の仲である人気フィギュアスケーター。表彰式での大ゲンカが原因となり、男子ソロの世界から追放された彼らは、男同士で組むという掟破りのペア転向で再起を図る。しかし、かたやワイルド、かたやエレガントなスケーティングで鳴らす、タイプの異なるふたりがかみ合うはずもなく、前途は多難で…というお話。このふたりが出る以上、もちろんバカ映画で、男同士でペア組んでいいのか!?という素朴な疑問も寄せ付けないノリ。

 ゲイっぽくもみえるエレガント・タイプのスケーターにふんするのがヘダーで、セックス依存症のワイルド・タイプにはフェレル。フェレルは氷上パフォーマンス時の選曲も暑苦しく、BILLY SAQUIREの“THE STROKE”がセックス・アピールを際立たせる。まさにマチズモの権化。楽屋で女性とイチャつきながらFOREIGNER“HOT BLOODED"をガンガン鳴らしてるシーンもある。フェレルの脂っこさが、うまく表われてるなあ…と思いつつも、こんなにしつこいと日本の観客に受け入れられないのでは…と、チョイ心配にさせる。なにぶん未公開作スター歴が長かったからなあ。

 ジャケは“THE STROKE"を収めた1981年の2ndアルバム『DON'T SAY NO』。ニューウェーブやAORが全米チャートをジワジワと侵食していた当時、こういうストレートなロックを奏でる人は、逆に気持ち良い存在だったと思う。


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 (米版トレーラーアップしてます)