ラブコメはこうでなきゃ

gakus2008-06-18

 またしてもラブコメキャメロン・ディアスアシュトン・カッチャー主演の『ベガスの恋に勝つルール』(8月公開)は、バカ度ちょい高めで個人的には好感が持てる。

 ラスベガスに旅行に来ていたニューヨークの男女が出会い、酔った勢いで結婚式を挙げるが、翌朝酔いが覚めて“やっぱなかったことにしよう”と同意。しかし、そこにあったスロットでたまたま300万ドルを当ててしまい、どちらもその権利を主張して譲らず、裁判所命令によってふたりは離婚できなくなってしまう。かくして彼らは渋々、新婚生活をおくるハメになり…。欲の皮のツッパリ遭いも面白いけれど、アシュトン・カッチャーが体現する生活上のだらしなさ(股間をボリボリと掻いた手でポップコーン食べるとか)がバカバカしくもリアルで妙味。最初はそんなにきれいに思えなかったキャメロンが、だんだんかわいく見えてくるのはラブコメとしての面白さの証明。

 オープニングで流れるMIKAの”GRACE KELLY"からして大仰な響き。バカ映画の匂いを漂わせていてイイ感じだ。2006年9月28日のエントリーでもふれたEELS"HEY MAN (NOW YOU'RE REALLY LIVING)"は、反目していたふたりがイイムードになってくるシーンでのフィーチャー。そんな彼らの関係が、やはりダメになるシーンではSHOUT OUT LOUDS"TONIGHT I HAVE TO LEAVE IT"。しみったれた曲が流れてもおかしくないようなシーンなのに、この明るいメロディ。突き抜けてるなー。

 ジャケはそのシャウト・アウト・ラウズ、『TONIGHT I HAVE TO LEAVE IT』、UK盤7インチ。