ドキュメンタリー版『ブレックファスト・クラブ』

gakus2008-07-29

 今年1月のサンダンス映画祭で上映され話題となり、先週末に米国で限定公開されたドキュメンタリー『アメリカン・ティーン』(日本では10月公開)。バスケットボール部のスター選手や、チアリーダーの女の子、自称スーパー・ギークのオタクな男の子、映画監督を目指すバンド少女ど、さまざまな生徒たちのハイスクール最後の一年を追いかける。これが気持ちよいぐらいに青くて、青くて、昔のジョン・ヒューズ作品をドキュメンタリーにしたような感じ。出来過ぎというか、あまりにキャラが予想どおりで、途中でこれホントに記録映画か?と疑問に思うほどでした(そういえば、明らかにアフレコで音声を重ねたシーンも…)。

 そうはいっても、スーパー・ギーク君の"ミジメな気分には慣れてるから…"という泥沼的な無力感は、ドキュメンタリーとして見ると結構ヘビー。フィギュア・コレクターで、ロールプレイングゲーム好き。"ゲームの中では自分もヒーローになれる""からかわれるのはいつも僕。なぜ? 僕だから"などとイタい発言が多くて、自分の若いころをちょっと思い出した。トシをとると、あのころに戻りたい…なんて思う人も多いようだが、自分は絶対に戻りたくないね。

 それはともかく、オープニングでいきなりBLACK KIDS"I'M NOT GONNA TEACH YOUR BOYFRIEND HOW TO DANCE WITH YOU"が流れてくる。これだけで甘ずっぱさ全開。さらにエンディングではTING TINGS"GRAT DJ"が流れてくる。どちらも公式には今年リリースされたはずの曲で(後者は昨年のデビュー7インチのB面に入っていたが、これイギリスでインディーから地味にリリースされただけだぞ)、サンダンスで上映されるタイミングではありえないぐらいセレクトが速すぎ。で、ジャケはBLACK KIDS、今年3月にリリースされたこの曲のUK盤7インチ。ギターポップ系クラブイベントでは今年最強のダンス・チューンなのでは。

↓米盤トレーラー

↓おまけ BLACK KIDSのPV

ウィ・スターテッド・ナッシング (期間生産限定盤)

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