吸血鬼VSプレスリー

gakus2010-08-12

 11月に日本公開される吸血鬼映画といえば、『トワイライト』シリーズの最新作が筆頭だが、これに負けじとお目見えする『デイブレイカーズ』。『トワイライト』が女子向けバンパイア・ムービーなら、こちらはハッキリ、男子向けで、昨日取り上げた『BROOKLYNS FINEST』に続いてイーサン・ホークが主演を務める。

 舞台はバンパイアが地球を支配し、社会生活を営んでいる2019年の近未来。支配したとはいえ人間の数は日に日に減少し、パンパイアの生命の糧である血液は深刻な不足状態にある。吸血鬼の科学者(ホーク)は人間に同情的で、人間とバンパイア双方のために代用血液の研究に勤しんでいるが成果は上がらない。そんなある日、ひとりの人間を助けたことから、彼は人間のレジスタンスに一員に迎えられ、さらに研究を進め、ついに画期的な打開策を思いつくが…。

 吸血鬼が現在の人間と同じような生活を送っているという基本設定が面白い。スターバックスのようなコーヒーショップで血液入りのコーヒーをすすり、ラッシュアワーの地下鉄に列をなし、富裕層はさらに金儲けを企て、貧困層は怪物扱いされる…。が、ストーリーはツッコミどころも多々あり。まあ、それはそれで味ではありますが。

 さて、レジスタンスの中には人間から一度は吸血鬼となるも、再び人間に戻ったという信じられないウルトラCを果たした闘士(ウィレム・デフォー)がいる。エルビスと呼ばれることの男はホークと共に、横暴な吸血鬼権力と戦うことに。で、エルビスがセリフ中で引用するのはもちろんプレスリーの歌詞。”BURNING LOVE“からの引用は、”助けてくれ、炎で焼かれそうだ“なんてフレーズがあるから、日の光を浴びると炎上するバンパイアの特性にマッチしている。

 ジャケはELVIS PRESLEY、“BURNING LOVE”を収めたベスト盤『THE ESSENTIAL』。そもそもこの曲はプレスリーのほとんどのベスト盤に収録されているが、比較的入手しやすいという点で、これを載っけてみました。

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