夜のタイに囚われて
”ブログの更新サボってる間に、公開始まったじゃねーか、ゴラッ!”と、本日バッタリお会いしたBILLY JOELファンのmuraさんに怒られたので、『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』について、今さらですが。
前作『ハングオーバー!』ではラスベガスで結婚前の友人と狂乱の一夜を過ごし、アルコールとドラッグの作用で前夜の記憶を丸々なくして待ったフィル、ステュ、アランの3人組。そのひとり、歯科医のステュがタイで挙式することになるが、3人はまたも同じ過ちを繰り返し、気づけば花嫁の弟が切り落とされた指を残して消えていた…かくして彼らは、失われた記憶をたどりつつ、異国の地でステュの義弟を探し回る。前作と同じ展開という理由で批判している人も多いけれど、同じ酔っ払いとしては”またやっちまったよ…”感に気持ちを重ねてしまったので、自分はこの映画、とりあえず肯定(笑)。劇中のセリフによると、こんな風に”タイに囚われた人”は、けっこういるらしい。
前作ではステュがドン詰まりの状況をピアノで弾き方っていたが、今回はギターで弾き語りを聞かせる。前回は映画のオリジナル曲だったが、今回はビリー・ジョエル”ALLENTOWN”の替え歌で、例によって自分をこんなトラブルに巻き込んだアランに当てつける↓”アラン・タウン”。切ないぜ……。
80'sソングの極めつけは、やはりMURRAY HEAD"ONE NIGHT IN BANGKOK"で、バンコクの享楽的なナイトライフを皮肉っぽく歌った曲……なのだが、MURRAY HEADのオリジナルが劇中でかかるわけではなく、ラストに登場する『ハングオーバー』縁の、ある人物によって恐ろしくド下手に歌われる。懐かしいと思う前に、失笑してしまったよ……。
ちょっと宣伝。この辺の裏ネタについて劇場用パンフレットに寄稿しておりますので、機会があればぜひご一読を。
ジャケはマレイ・ヘッド国内盤シングル『ワン・ナイト・イン・バンコック』。確か舞台ミュージカルのサントラからシングルカットされた曲だったはず。
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