負けても負けねえ!
昨日に続いてカサビアンのナンバーがエンドクレジットで流れる映画。今日は11月公開のクライム・サスペンス『テイカーズ』のお話。
年に一度、念入りに計画を練って銀行を襲撃しては大金を奪い、優雅な生活を楽しむ、ロサンゼルスの5人組の強盗団。久々の強盗計画をまんまと成功させた矢先、服役していたかつての仲間がデカい仕事の話を持ちかけてくる。この男の言うことは、どうも信用できない…と思いつつも、5人組は昔のよしみで年に一度のペースを破り、計画を実行するのだが、そこには大きな落とし穴が…。
強盗団にふんするのは『ワイルド・スピードMEGA MAX』も好評のポール・ウォーカーや、ヘイデン・クリステンセン、イドリス・エルバといった面々。ミュージシャンではその一員にクリス・ブラウン、物語を動かす昔の仲間にラッパーのT.I.がふんしており、彼らのファンには見どころとなるはず。『アーマード/武装地帯』では強盗一味のリーダーだったマット・ディロンが、ここでは5人組を追う刑事にふんしていて、イイ味を出している。
以下、ネタバレあり。
予想通り、想定外の強盗計画は破綻するのだが、かといって5人は皆が皆、敗北するわけではなく、その辺は各々の解釈にお任せします…というような結末。窮地に追い込まれたときに、どう振る舞うかを問われるわけだが、これってある意味ハードボイルドだね。
で、最後に流れるのがカサビアンの"UNDERDOG"。「俺は負け犬だが、これが俺の人生、このまま走り続けてやる」(大意)というフレーズは、強盗連中の生きざま、そのままのようで、これまた味がある。負けるヤツにも意地があるんだよ。
ジャケは、この曲で幕を開けるKASABIANの前作『WEST RYDER PAUPER LUNATIC ASYLUM』、2009年リリース。”UNDERDOG”は、なにげに配信ではシングルカットされていて、その時にカップリングされていたのが昨日のエントリーで取り上げた”蛾人間”の曲だった。
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