ヘルボーイ

gakus2004-06-12

 昨日「シュレック2」について書いた際に登場した、酔っ払いアーティストふたり、トム・ウェイツニック・ケイヴ。この二人のナンバーがそろって使われる映画をもうひとつ。アメコミの映画化「ヘルボーイ」。

 ヘルボーイは、最初はナチスの妖術実験中に生まれた小鬼のようなキャラ。父親代わりの教授に育てられ、FBIの特殊機関で怪物退治に勤しんでいる。そんな彼のまえに、ナチスの実験を統率していたラスプーチンが復活して現われ、この世に破滅をもたらすべく、妖術実験を完遂しようとする。

 一匹狼で、やたらとキメのセリフが多いヘルボーイ。でも鬼みたいな顔に劣等感を抱いているから、人体発火少女にも恋心を打ち明けられない。そういうキャラもシュレックとかぶる。

 ニック・ケイヴの『RED HAND RIGHT』がカバーで使用されているけれど誰がプレイしてるのか、わからず。エンドクレジットでも見逃しちゃいました…。ただ、この曲は、やたらと映画使用頻度が高い。「X-FILE」でも使われていたし、韓国製のスリラー「カル」でもフィーチャーされていた。「スクリーム」の何作目だったか忘れたけど、この曲のカバーが使われていたと記憶している。いずれにしても、ダークなファンタジーに、このうえなくハマる曲であることは間違いない。

 一方のトム・ウェイツは、エンドクレジットで気づき、あっ!と思った(写真の『HEARTATTACK AND VAIN』)。というのも、ヘルボーイを演じるロン・パールマントム・ウェイツに顔つきがソックリだな、といつも思っていたから。「薔薇の名前」で初めて、この人の顔を見たときは、本当にトム・ウェイツが出ているのかと思った。そういえば、「ヘルボーイ」の監督ギレルモ・デル・トロのデビュー作「クロノス」にも、ロン・パールマンは出ていた。バケモノ役がやたらと多い人だが、トム・ウェイツの伝記映画を作るなら、やはりパールマンに花を持たせたい。

パンズ・ラビリンス DVD-BOX

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