2007-01-01から1年間の記事一覧

iPodには入れておけ

新作に関して更新するのは、今年はコレで最後かな…というわけで、ウェス・アンダーソンの新作『ダージリン急行』(3月公開)の話。 不仲だった3兄弟が、長男(オーウェン・ウィルソン)の呼びかけで1年ぶりに再会し、インド横断の列車旅行に出る。この旅で彼…

ブタでもいいじゃない

クリスティーナ・リッチ主演、リース・ウィザースプーン製作・共演の『ペネロピ』(2月公開予定)は、ユーモラスなファンタジー。一族にかけられた呪いのせいで、豚の鼻を付けられてしまった少女ペネロピの数奇な人生を描いている。 良家の生まれながら、豚…

旅に出ますか

いわゆる“中年の危機”に差し掛かった親友同士の男たち4人のバイク旅行をコミカルに描き、今春アメリカで予想外のヒットを飛ばした『WILD HOGS』が、『団塊ボーイズ』という凄い邦題で、来年2月に日本公開される。 事故破産宣告を受けて妻にも逃げられた実…

友達になりたい

『テラビシアにかける橋』(1月公開)は、ありがちなキッズ・ムービーと思いきや、驚くほどよく出来たファンタジー。舞台はアメリカの田舎町。イジメられてばかりいる11歳の男の子ジェスが、都会から転校してきた女の子レスリー(『チャーリーとチョコレート工…

そこが知りた…かったんだけど

米バニティ・フェア、ヴォーグ誌の表紙撮影で知られる女流写真家アニー・リーボヴィッツの仕事ぶりと人生を描いたドキュメンタリー『アニー・リーボヴィッツ/レンズの向こうの人生』が2月に公開される。 1970年に二十歳の若さで米ローリング・ストーン誌の…

日傘用なし

たまには日本映画の話を。来年1月に公開予定の『ネガティブハッピー・チェーンソーエッジ』は、滝本竜彦の同名小説を映画化したリアルでシュールな青春映画。“根性ナシ”と呼ばれながらユルい日常生活を送っている高校生(市原隼人)が、チェーンソーを持っ…

姿は見えども声はせず

ハーモニー・コリン、『ジュリアン』以来9年ぶりの監督作『ミスター・ロンリー』(2月公開予定)。実はこの監督、かなり苦手なので腰が引けていたのだが、そのせいか意外に面白い映画となっていた。 マイケル・ジャクソンの物真似で、路上で稼いでいる青年…

地球最後の男・贖罪篇

リチャード・マシスンの名著「地球最後の男」の3度目の映画化となる『アイ・アム・レジェンド』の公開が、いよいよ10日後に迫った。主演のウィル・スミスも現在キャンペーンで来日中。いやがおうにも期待は高まるが、果たして本編は過去2回の映画化とはま…

燃えていた時代

『チョコレート』『ネバーランド』のマーク・フォースター監督の新作『君のためなら千回でも』(2月公開)は、アカデミー賞の有力候補と見なされる力作。平和だった時代のアフガニスタンで幼少期を過ごす裕福な少年アミールと、その家に仕える召使いの少年…

ビー飛ぶ

ジョージ・ハリスンが亡くなってから、もう6年が経つなんて、早いねえ…。命日のエントリーということで、『BEST OF GEORGE HARRISON』のUK盤を載せてみた。このアルバムは、ビートルズからダークホース以前のソロ時代までを網羅したベスト盤で、当然“HERE C…

君はTOO SHY

ダスティン・ホフマン、ナタリー・ポートマン主演による『マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋』(2月公開)は、イマジネーションに富んだファンタジー。魔法で数多くのオモチャを生み出してきた玩具店のオーナー(ホフマン)も御歳243歳となって、ついに引…

横断注意

アカデミー賞のウワサもボチボチ聞こえ始めている今日この頃、これはソコソコ良い位置に付けられると思われている『アメリカン・ギャングスター』。監督にリドリー・スコット、主演にデンゼル・ワシントンとラッセル・クロウという顔ぶれだけで、オスカー狙…

街へ出よ

アダム・サンドラーとドン・チードルの共演による『再会の街で』(12月公開)は、ひょっとしたらお正月映画のベストかもしれんなーと思った心あるヒューマンドラマ。 ここでのサンドラーはいつものコメディー演技を封印。9.11同時多発テロで妻子を亡くしたと…

流しのニック・ケイヴ

ブラッド・ピットが自身のプロダクションで製作し、主演も務めた『ジェシー・ジェームズの暗殺』(1月公開)は、19世紀の米国西部の英雄を背後から撃ち殺し、卑怯者のレッテルを貼られて歴史に悪名を残した男ロバート・フォードにスポットを当てたウエスタ…

普遍の魅力

前作から10年ぶりとなる劇場用第2弾『Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!』が、来年1月に日本公開される。ご存じのとおり、90年代に一世を風靡したTVシリーズ「Mr.ビーン」の映画版。 人騒がせな英国人ビーンが慈善クジでカンヌ旅行を引き当て、ビデオカメラを手…

エルフのラブ・ソング

先週末からアメリカで公開されているクリスマス・ムービー『Fred Claus』が、日本でも12月から『ブラザーサンタ』の邦題で公開されることに。 主人公は、ヴィンス・ヴォーンふんするデキの悪い、サンタクロースの実兄フレッド。聖人である弟が世界中の人気を…

元気です

長きに渡ってご無沙汰してしまいました。心配してメールを下さった方、恐縮です。決して病気をしていたわけではなく、出張が続き、仕事も凝縮されジタバタしていた次第。落ち着き次第、更新していこうと思います。心配をおかけしました。 画像は先週末、出張…

僕の歌は君の歌

気づけばもう今週末に公開が迫っていた『once ダブリンの街角で』。男女の出会いと心の通い合いを、誇張のないリアルなタッチで描いた作品で、わざとらしくないぶん余計に心にしみる。 主人公はダブリンの路上で歌っているストリート・シンガー。東欧移民の…

ユルーッと帰国 その2

帰国の途、日付変更線を越えてしばらくした後に目が覚め、もう一本映画を観ることに。6月8日のエントリーで触れた『NANCY DREW』を鑑賞。これは児童小説『少女探偵ナンシー・ドルー』の映画化で、好奇心旺盛で聡明な少女ナンシーが有名女優の死の謎を追っ…

ユルーッと帰国 その1

出張帰り、機内でロビン・ウィリアムズ主演の『LICENSE TO WED』なるコメディーを観る。婚約者の要望を受けて、彼女の地元の教会で結婚式を挙げることになった青年が、その教会の牧師(ウィリアムズ)の指導の下で挙式前の講習を受けることになるだが、これが…

she loves you

9月8日のエントリーで紹介した、ビートルズ・ナンバーで固めたミュージカル『ACROSS THE UNIVERSE』を観る。 舞台は1960年代のニューヨーク。リバプールからこの地にやってきた青年ジュード(ジム・スタージェス)が、ベトナム戦争で恋人を亡くした女子大…

繊細過ぎたダメ男

出張中。LAではまだ1館でしか上映されていない『CONTROL』を見る。以前からこのブログでも触れているJOY DIVISIONの故イアン・カーティスの伝記映画。デビッド・ボウイにはまっていた高校時代に始まり、みずから命を絶つまでの数年の物語で、夫人のデボラ・…

23歳の放蕩男

本日よりLA出張。機内で『40歳の童貞男』のジャド・アパトウ監督の新作『KNOCKED UP』を見たが、これがまたまた面白い。事故の賠償金で暮らし、仲間とともに、映画の中のスターのヌードを検索できるサイトを立ち上げようとしている23歳の独身男と、女性TVキ…

アニメは緑日好き!?

『ザ・シンプソンズ THE MOVIE』(12月公開)は、TVシリーズを一度も見たことがない自分でも大いに楽しめるアニメーションでした。 シンプソン一家が住むスプリングフィールドの湖は汚染の危機に瀕していた。そのころ、一家の家長ホーマーが、バーガーショップ…

アメ公にはわかんねえ!?

自分はサッカーには詳しくないんだけれど、『ペレを買った男』(12月公開)は、なかなか楽しく見ることができた。1970年代のニューヨークに誕生したプロサッカー・チーム、ニューヨーク・コスモスの軌跡をたどるドキュメンタリー映画です。 サッカー不毛の地…

バカな死、楽しい生

『ダーウィン・アワード』というコメディーが12月に日本公開される。タイトルはもちろん、もっとも馬鹿げた死に方をして劣悪な遺伝子を断ってくれた人物に贈られる、あの“ダーウィン賞”のことです。 主人公はサンフランシスコ市警の優秀なプロファイラーだっ…

祝・日本公開

『俺たち、ニュースキャスター』のウィル・フェレル、『バス男』のジョン・ヘダー共演のコメディー『BLAZE OF GLORY』が、『俺たちフィギュアスケーター』の邦題で12月に日本公開決定。快挙! 両者の出演作はビデオスルーの定番だし、なかば諦めていた矢先の…

好き好きスカヨハ

スカーレット・ヨハンソンって人気者なんだなーと、今更ながら感じたのは今月イギリスで、こんな→レコードがリリースされるから。THE TEENAGERSというバンドの、たぶん2枚目のシングル“STARLETT JOHANNSSON"。内容はやっぱりスカーレット賛歌で、“結婚して…

楽園

『サーフズ・アップ』(12月公開)はトップ・サーファーを目指すペンギンの奮闘を描いたアニメーション。『ハッピーフィート』と同系統かと思いきや毒のない、でも気持ちのよい一編。伝説のサーファー、故ビッグ・Zに憧れ、サーフィン大会に出場するために南…

またまたご無沙汰しました

仕事が立て込んで、サボッてました。すみません…。 アメリカでシリーズ最高のオープニング興行成績を上げている『バイオハザードⅢ』。興行的な面だけでなく、質的にもシリーズ中もっとも面白い内容になっていると思う(もちろんB級映画としてですが)。Bエ…