2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

40で惑いっぱなし

昨日の日記に続いて、要注目のドイツ映画「愛より強く」について思い出したことを。 この映画の主人公は、昨日記したとおり40歳のパンク・オヤジなんだけど、この男が自殺未遂を起こしてセラピストのお世話になり、“THE THEの歌を知っているか?”と尋ねられる…

真性ゴス男

「ラン・ローラ・ラン」以降に日本で公開されたドイツ映画は若々しく刺激的な作品が多いので注目しているんだけど、4月に公開される「愛より強く」もパワフルな一作。ベルリン映画祭金獅子賞受賞の冠に臆する必要がない、熱くて切ないラブストーリー。 妻に…

無責任時代

ドリームワークスが2000年に製作した「ロード・トリップ」は日本劇場未公開作の中でもかなり気に入っている。今週仕事がらみで、DVDで見直したが、やはり面白い。基本的に昔に戻りたいなどと思わないタチだが、よい青春映画は、あの時代に戻ってもいいい…

ガレージで世界は変わる

昨日に続いて、ゲイリー・マーシャル監督、ケイト・ハドソン主演の「プリティ・ヘレン」について。 この映画、かなり多くの既成曲が使用されているが、アコースティック、またはダンサブルでソフトな女性ボーカルのナンバーが多い。これだけで、作り手がター…

いかすヘルメット

「スケルトン・キー」でのスクリーム・クイーンも良かったケイト・ハドソンが、本来のキャラであるコメディエンヌとして持ち味を発揮した「プリティ・ヘレン」(製作は、こっちの方が「スケルトン〜」より先)が3月に公開される。邦題から察しがつくと思う…

アンビリーバボー

昨年3月のLA出張時に不気味な宣伝ポスターを見かけて以来、ずっと気になっていたスリラー「ジャケット」が今年5月に漸く日本公開される。 主人公は、湾岸戦争で頭部に負傷を負った帰還兵(エイドリアン・ブロディ)。ヒッチハイク中にエンコしていた母娘の車…

理想の花屋

週末にチラリと触れた、ジム・ジャームッシュの新作「ブロークン・フラワーズ」の音楽にいついて、ツラツラと。 ビル・マーレーふんする主人公は、生活に不自由こそしていないが、ジャージ姿にくたびれ感を漂わせた独身の中年男。ある日、昔の恋人らしき差出…

にわかに信じ難い訃報

http://music.yahoo.co.jp/rock/music_news/listen/20060121/lisent002.html アトランティック・ソウルの大御所ウィルソン・ピケットが亡くなった。「ブルース・ブラザース2000」でエディ・フロイドと楽しげに『634-5789』をデュエットしていたのは5年前。…

喫煙所のない映画館

昨日「スタンドアップ」を観た有楽町の映画館は、昨年末に館名が変わり、某製薬会社の商品名をドーンと冠したところなんだけど、そのネーミングの良し悪しはともかく、ここには個人的にヒジョウに困った点が。それは喫煙所がないこと。な、なんと、全館禁煙…

薄幸のシャーリズ

出先でポッカリ時間が空いたので、シャーリーズ・セロン主演の「スタンドアップ」を観る。シャーリズふんするのは暴力亭主のもとを逃げ出し、炭鉱で働く女性。元々は男社会であった炭鉱という場でモロにセクハラ行為を受けまくり、法廷で争うことになる、そ…

まっすぐ歩く

ゴールデングローブ賞のミュージカル=コメディー部門で作品賞を受賞した「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」は、ロカビリー・アーティスト、ジョニー・キャッシュと、カントリー歌手ジューン・カーターの結婚までの波乱の道のりを実話に基づいて描いた…

特別過ぎたお友達

批評家関連の米映画賞を独占し、先日のゴールデングローブ賞受賞で3月に発表されるアカデミー賞のド本命と目されている「ブロークバック・マウンテン」(3月公開)。羊の放牧の仕事でひと夏をワイオミングで過ごすことになった、ふたりのカウボーイが同性愛…

MTV映画転換期へ!?

シャーリズ・セロン主演の「イーオン・フラックス」(3月公開)は、超人的な格闘術を駆使して反体制運動を展開する女戦士の活躍を描いたSFアクション。これはある意味、画期的な映画で、スコア以外に既成のナンバーがまったく使用されていない…のはなんら珍し…

殺伐デジタル・ビート

「エクソシスト・ビギニング」以来音沙汰のなかったレニー・ハーリン監督の、2004年のサイコスリラー「マインドハンター」が漸く2月に日本公開される。 孤島でプロファイリングの演習をすることになったFBI候補生たちが、何者かによって次々と殺されていく…

せっかく狂ったのに…

「ロード・トゥ・パーディション」に続くサム・メンデス監督の最新作「ジャーヘッド」は湾岸戦争に赴いた一兵士の体験談を映像化したもの。ご存知のとおり、湾岸戦争はほぼ空爆でカタが付いたので、歩兵はほとんど出番がなく、ただ砂漠で“待つ”ことだけを強…

ロシア版「マトリックス」の怪

ロシアで記録的な大ヒットを飛ばした「ナイトウォッチ」(4月公開)は、この世に潜む特殊な能力を持った人間=“異種”のあいだのバトルを描いたSFアクション。異種にも2種類あって、“光”の勢力と“闇”の勢力に分けられ、たがいに争っているという設定。ス…

ごろつきパパは出張中

1972年、ミュンヘン・オリンピックの選手村でイスラエル選手団を襲ったテロリスト“黒い九月”。これに対する、モサドの暗殺チームの報復計画の行方を描いたスティーブン・スピルバーグの最新作「ミュンヘン」が来月、日本公開される。 核となるのは、エリック…

フランス版「トップガン」

「トップガン」に影響をあたえたといわれるフランスの人気コミックを映像化した「ナイト・オブ・ザ・スカイ」(2月公開)は、「TAXi」のジェラール・ピレス監督による豪快スカイ・アクション。お話はミステリーの要素をなんら解決することもないまま強引にハッ…

ねじれゆくファン心理

ローリング・ストーンズの来日が決定したものの、今回は行くべきかどうしようか考え中。ストーンズのドーム公演での料金では過去最高値。それに前回のツアーで武道館公演を観て以来、どうも個人的に燃え尽きてしまった感がある。東京ドームでは野球を見た回…

呪いのブルース

お正月もいろいろビデオやDVDを観たけれど、日本では劇場未公開だったホラー「スケルトン・キー」は意外な拾いモノ。イアン・ソフトリー監督(「バック・ビート」「鳩の翼」を撮った人)の映画は肌に合わんだろうなとタカをくくっていたけれど、後に引く恐怖…

役に立たない名言集2005 その2

2005年のロケンローな映画のセリフ集、後編です。 “どんな美人にも、彼女に飽きた男がいる”「アルフィー」 なるほど。 “僕が恐れるものを敵にも恐れさせてやる”「バットマン・ビギンズ」 よくわからんけど怖そう。 “ゾンビになるのもいい”「ランド・オブ・ザ…

役に立たない名言集2005 その1

名言…というより、単にインパクトだけはあった、ロケンローな映画のセリフ集2005年版です。例によって、乱雑なメモ書きからの抜粋ゆえ必ずしも正確なセリフではありませんが、大意は押さえているはず。 “女体は南部に限る”「ファイティング・テンプテーショ…

臨時更新・謹賀新年

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 例年どおり、帰省先で他にもすることもなく大晦日に観た紅白歌合戦。今年の目玉はグループ魂。5歳の子供も眠い目をこすりつつ、この瞬間を待ってました! オリコン最高位40位代で紅白に出れ…