2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

声の顔役

フランス製『裏切りの闇で眠れ』(2月公開)は過激なフィルム・ノワール。バイオレンスもセックスも動物的で、フランス映画にしては荒々しく、しかも登場人物は徹底的に非情である点がイイ。ある意味潔く、男騒ぎのする映画。 ブノワ・マジメルふんする主人…

取り急ぎ…

今年のサンダンス映画祭で上映された作品の中に、なんとTHE HORRORSのドキュメンタリーが! イギリスのインディーズ・シーンでは既に大物の風格さえ漂わせているバンドだが、アメリカにまで飛び火しているとは。このドキュメンタリーは、彼らのアメリカ・ツ…

気恥ずかしいほどアツい

香港の鬼才ウォン・カーウァイが、初めて英語圏で撮った新作『マイ・ブルーベリー・ナイツ』(3月公開)。失恋したNYの女性(人気シンガーソングライター、ノラ・ジョーンズ初主演)が一年間の旅を経て、ようやく新たな恋に目覚めるまでを描いたラブスト…

シングル化希望

今年の春休み映画の目玉『ライラの冒険/黄金の羅針盤』のエンディング・テーマをケイト・ブッシュが歌っていたとは知らなんだ。この映画、自分的には、そこがクライマックスだった…。 ケイト・ブッシュの主題歌は映画のための書き下ろし。寡作な人だが、そ…

甦るルーザー思春期

そういえば、自分もこういう生意気な高校生だったなーという思春期の甘さと苦さを、一部の人間に確実に思い出させる青春コメディー『JUNO/ジュノ』(初夏公開)のお話。アメリカではかなりヒットしているみだいだし、下馬評の高さから察するにアカデミー賞に…

中年男泣き

『バスキア』『夜になるまえに』のジュリアン・シュナーベル監督の新作『潜水服は蝶の夢を見る』(2月公開)は、フランス語映画ながら全米の賞レースを賑わせている秀作。フランスのアカデミー賞外国語映画賞候補作が『ペルセポリス』になったので、アカデ…

愛で世界は変わる

『デスノート』のスピンオフ作品『L change the WorLd』(2月公開)を見た。恥ずかしながら、映画の『デスノート』は見ておらず、原作を読んだことがある程度の知識で臨んだが、コミックとは違う展開になっていたんですな…。映画の『デスノート』は、ノートに…

そこにはいない

前回に続いて、ボブ・ディランがらみのエントリー。アメリカで高評価を受けている伝記映画『アイム・ノット・ゼア』(4月公開)のお話です。 6人の俳優がボブ・ディランを演じ分けることで話題を呼んでいたが、ディラン本人を演じるのではなく、ディランの分…

振り返ってみた

2008年最初に観た映画…というか、DVDなんだけど…は、ボブ・ディランのドキュメンタリー『ドント・ルック・バック』。昨年、購入して封を開けないままになっていたが、年末にディランの半生をモチーフにした『アイム・ノット・ゼア』(これについては後日触れ…

(ほとんど)役に立たない名言集2007 その2

昨日に引き続き、ロケンローな映画の名セリフ集2007年版。昨年下半期公開作からのチョイスです。 “人の首が吹っ飛ぶ映画ほど好きなものはない” 『封印殺人映画』 いえーぃ! “お前は仕事に祝福されている。羨ましい” 『フリーダム・ライターズ』 祝福されてー…

(ほとんど)役に立たない名言集2007 その1

今年も宜しくお願いします! で、年頭恒例のロケンローな映画の名セリフ集。例によって、乱雑なメモからの抜粋ゆえに正確さを欠いたものもあると思いますが、その辺は大目にみていただきたく。 “俺は環境の産物じゃない。環境こそ俺の産物だ” 『ディパーテッ…