横浜は熱かった その2

gakus2004-07-25

昨日に続き、ROCK ODYSSEY 2004のお話。

5:00PM、いよいよTHE WHOの出番。それにしても、フェスにしては可愛いげのないぐらい、定刻どおりにバンドのステージが始まる。5:15PMまでジラすようなイキな演出は望むべくもない。

 キャリア40年にして初めての来日。結論からいうと、それだけで感激である。ストーンズを、ポール・マッカートニーを、初めて観たときのような感動。しかもTHE WHOの場合は日本公演は不可能と思われていただけに、なおさらである。会場のファンにしても、その思いは一緒。ロジャー・ダルトリーがマイクをぐるぐる振り回し、ピート・タウンゼントが右手を大きく回転させながらギターを弾く。ビデオ等で何度も観た、あの独特のパフォーマンスが目の前で繰り広げられているのだから、一挙一動に歓声が上がるのも頷ける。

 『I CAN’T EXPLAIN』を皮切りに60年代のナンバー3曲を立て続けに演奏し、その後は70年代のナンバーが中心に。正直に言うと、個人的には70年代の彼らの曲は妙に芝居がかっているので、好みではなかったけれど、『LOVE REIGN ON ME』は泣きそうになるほど良かった。これと『SEE ME FEEL ME』ではロジャーのボーカルの凄みを再確認。それと先月出たベスト盤に入ってる新曲『REAL GOOD LOKING BOY』も、ロジャーの存在感が異様に光っていた。もちろん、ピートがイントロを弾く度に、どの曲も背筋がゾクゾクしました。ラストのギター破壊も、しっかりやってくれて、お腹いっぱい。

 『MY GENERATION』の間奏のベースパートや、『SUBSTITUTE』のブレイク後のドラムの入りを聴いた瞬間、“オリジナル・メンバーで見たかったなあ…”という考えが一瞬、頭をよぎったが、それは言いっこなしだよね。とにかく、THE WHOとしての活動を続けてくれたことが嬉しい。『MY GENERATION』の後に新曲『OLD RED WINE』をつなげたのは、“歳老いる前に死にたい”という詞への40年後の返答があるからかな…。

 写真は、先日DVD化されたドキュメンタリー「キッズ・アー・オールライト」のライブ盤LPの方。買ったばかりのころは“何でタイトル曲が入ってないんだ!?”と少々不満でした。それはともかく来月は「Tommy」の2枚組DVDも出ることだし、「さらば青春の光」も、もう少し内容を充実させて再発してほしい。この映画は大好きなので、ハンパな仕様のDVDでは絶対に買いません。

 追記。THE WHOでもうお腹いっぱい胸いっぱいになったので、トリのエアロスミスは観ずに退散。ゴメン、スティーブン…。

レアリティーズVOL.1&2

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