プラシーボ

gakus2004-11-14

 例年この時期になると、なぜかやたらとベスト盤がリリースされますが、今年購入したなかでよく聴いているのはプラシーボ/PLACEBOの『ONCE MORE WITH FEELING』です。

 1995年にデビューしたロンドン出身のこのバンド、出始めのころはパンクバンドと思っていたけれど、アルバムを出すごとにゴス度を深め、そのダークさに、ちょっと腰が引けていた。が、こうやってシングル曲が並ぶと、過去4枚のオリジナルアルバムとは異なり、“陽"の側面が現われてくる。スピード感やグルーヴのあるビートに、ポップなメロディーが乗っている気持ちよさ。改めて聴いてみて『36 DGREES』『YOU DON'T CARE ABOUT US』『SPECIAL K』はツンのめるような勢いとフックがあっていいなあ、と思った次第です。個人的には最初期のシングル『COME HOME』が収録されてないのは不満だが…。

 そのプラシーボ、映画では『ベルベット・ゴールドマイン』に出演し、T-REXの『20 CENTURY BOY』を演奏していたのは有名なところ。他に映画との関わりでは、なぜか韓国映画「カル」で2NDアルバム『WITHOUT YOU I'M NOTHING』(写真)収録の『THE CRAWL』が重要な曲として物語に関連しつつ使われ、このジャケもやたらと思わせぶりに画面に登場していた。ちなみに「カル」の監督は欧米留学経験があるせいか、この他にも洋楽が使われていました。

 移り変わりの激しいイギリスのロックシーンにあって10年近く頑張ってきたバンドだけに、まだまだ活動を続けて欲しいバンドです。

↓国内盤『ONCE MORE WITH FEELING』には、何かのシングルにカップリングされていたピクシーズ/PIXIESのカバー『WHERE IS MY MIND?』が収録される模様。


ワンス・モア・ウィズ・フィーリング-シングルズ 1996-2004(CCCD)

ワンス・モア・ウィズ・フィーリング-シングルズ 1996-2004(CCCD)