さて何から…
書こうかな…というほど今週は、いろいろ気になるニュースもありましたが、改めて考えるとほとんど忘れている…。まずは、記憶の生々しいうちに渋谷AXで観たフランツ・フェルディナンドのライブの感想を書いておこうかな、と。
デビュー・アルバム一枚で今や、イギリスを代表するバンドになってしまった、このバンド。「ハリー・ポッター」最新作の楽曲の提供を断ったというニュースからも勢いが何となく見えてくるところですが、ライブ自体も素晴らしく、きっちりまとまっていた。ステージ上の白い垂れ幕にメンバーのシルエットが写って、『MICHAEL』のギターのイントロが響き渡る、目でも耳でもわかる、かっちょいいオープニング。
パルプのジャーヴィスみたいなステージという評判を耳にしていたせいか、もっとキザなステージアクションがあると思いきや、メンバーが4人ともしっかり楽器を持っているから、それほど派手さもなく。演奏がしっすりしているので、むしろ硬派な印象を受ける。前半に『TAKE ME OUT』や『MTINEE』などの新曲をやってしまい、後が続くのかな…と不安にもなったが、それどころか逆に盛り上がっていくのは、やはりバンドの勢いなのでしょう。
新曲らしき2曲は、どちらも『TAKE ME OUT』以上のドラマチックな転調がある曲で、ともに印象に残る。うち1曲は、日本語で“サヨナラ〜"と歌っていたが、たぶん日本向けのサービスでしょう。いずれも音盤になるのが待ち遠しい。正味一時間もないステージでしたが、それでも満足。
前座のBEAT UPも、これまた良い。アルバムで聴かれたザラついた感じが失せていたけれど、逆にゴリゴリしたロックンロールの疾走感は満喫できた。ただ、フランツのファンには、この硬さは受け入れ難いんじゃないのかな、とちょっと心配になる。
ジャケは、そのBEAT UPのデビュー・アルバム。元マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン、現プライマル・スクリームのケビン・シールズのプロデュースによるもの。「ロスト・イン・トランスレーション」のサントラと並ぶ、ケビンの今年のグッドジョブ。
- アーティスト: フランツ・フェルディナンド
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
- 発売日: 2004/08/04
- メディア: CD
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