読み違い

gakus2005-03-12

 レコ屋でジャケ買いすることはよくあるけれど、自分の場合、他に“名前買い”することがたまにある。例えば、好きなバンドの曲名がそのままアーティスト名になっていたりするとか。右の写真のレコードの場合は、気になる俳優の名前に似ていたから。

 クリスピン・グローヴァーという俳優がいる。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の主人公の父親役が有名なところで、「ドアーズ」ではアンディ・ウォーホルの役をやってたり、最近では「チャーリーズ・エンジェル」にも出ていた。線の細い、ちょっとヘンタイっぽい雰囲気のある人。

 そこから名前をとったのかどうかは知らないが、このレコードのアーティスト、CRISPIN J. GLOVERという。最初は本人かと思ったが、違うようです。実はこのレコード、『THIS IS NOT A LOVE SONG』というタイトルにも興味を引かれたが、こちらは予想どおりパブリック・イメージ・リミテッド/P.I.L.のカバー。ただし、バキバキのハウス・アレンジで、ジョン・ライドンとはまったく正反対のソウルフルな女性ボーカルがフィーチャーされている。これはこれで格好いいけれど、P.I.L.の方が耳なじんでいるだけに、違和感も少々。ともかく、聴けば聴くほど、あの俳優とは縁がまったくないかも…と思えてきた。

 クリスピン・グローヴァーといえば、お蔵入りのままだったネズミ・ホラーのリメイク「ウィラード」が、いよいよ6月にDVD化される模様。クリスピンとリー・アーメイ(「テキサス・チェーンソー」)という、ある意味夢の(というか悪夢のというか…)共演も楽しみな逸品です。