Tシャツいろいろ

gakus2006-02-15

 最近映画で目についたアーティストTシャツの話なんぞを。

 公開中のリメイク版「悪魔の棲む家」で、誰でもすぐに目に付くであろう、男の子が着ているKISSのTシャツ。なるほど、1970年代なかばが舞台だけあって人気もあったのだろう。しかしカタカナで“キッス”と書かれているのは、いかがなものか。ホラー映画なのに、日本人としては著しく緊張感をそがれるのだが…。

 メキシコ映画「ダック・シーズン」(4月公開)では10代前半の男の子が、RANCIDのTシャツを着ている。パンクのワルっぽいイメージに惹かれてるんだろうなと思わせるが、映画が進むにつれてこの子の繊細さが見えてくる。その意外性が味となっており、好印象を抱かせる。地味なインディーズ作品ながら深みあり。

 ビデオレンタル店で借りてきた韓国映画「ジャングル・ジュース」で、チャン・ヒョクふんする主人公のチンピラはリチャード・アシュクロフトのTシャツを着ていた。が、かなりうかつなキャラで、劇中でそれについてセリフで語られることもないので、単なる見た目のかっこよさだけで着ていたと思われる。しかし、兄貴分のヤクザに“ちゃんとした格好をしろ”と怒られ、このシャツの出番は10分足らずでおしまい。

 最近の映画ではないが、愛すべきヤンキーバイカー映画「トルク」でヒロイン、モネット・メイザーはローリング・ストーンズのベロ・ロゴ付きタンクトップを着ていた。で、最近知ったんだけど、この人、偶然にも例のブライアン・ジョーンーズの「STONED」に出演していて、なんとアニタ・パレンバーグの役をやっていた。ブライアンとキース・リチャーズに愛されるファム・ファタール。ブロンドの長い髪も眩しいキレイな人だから、なんとなく納得。

 ジャケは、VERVEのころは一時ミック・ジャガーにも似ていたリチャード・アシュクロフト、先月出たニュー・アルバム『KYES TO THE WORLD』。