ウンザリしません

gakus2007-07-24

 4月に全米公開されるや3週連続ナンバーワンという予想外のヒットを飛ばしたスリラー『ディスタービア』。『トランスフォーマー』でこの夏注目を集めそうなシャイア・ラブーフ主演とあって、その余勢を駆ってか、11月の日本公開が決定。

 物語は、教師を殴って自宅謹慎を命じられたシャイアふんする高校生が、退屈しのぎに隣近所の覗きをするうちに、隣家の独身中年男(デビッド・モース)が実は殺人鬼なのではないかと疑い始め、友人たちと張り込みを続けるうちに、恐ろしい体験をしてしまう…というもの。『トランスフォーマー』もそうだが、シャイア・ラブーフはユーモラスなテイストを織り込んで、今どきの高校生を演じており、前半は何だか青春映画を見ているよう。特に、反対隣に越してきたセクシーな女の子(ビキニ姿あり)との交流のエピソードなんかは、ほとんどコメディーである。それと久々に見たデビッド・モースが、なかなか不気味で妙味。

 シャイアは自宅敷地内から出られぬよう、センサー付きの足環を付けることを義務づけられていて、エリア外に出るとセンサーが鳴り、すぐに警官が飛んでくる。で、シャイアは、自宅の庭にセンサー探知内の境界線にロープを張るのだが、そのシーンで流れてくる曲がKINGS OF LEON『TAPER JEAN GIRL』。そのままシャイアが、隣家の女の子を覗いているシーンとなるが、“彼は監視人に味見されている"という詞は、この場合“彼"とも“彼女"ともとれそう。ちなみにこの曲、エンドクレジットで再び流れる。

 “先の細いジーンズをはいた女にはウンザリ”という曲ではあるが、この映画のヒロイン、サラ・ローマーなら許す。なんたって、“心の巨匠”デビッド・R・エリス(『スネーク・フライト』)の次回作『ASYLUM』のヒロインだ。

 で、ジャケは2005年リリース、KINGS OF LEONのシングル『KING OF THE RODEO』。『TAPER JEAN GIRL』のライブ・バージョンがカップリング曲として収められている。スタジオ・バージョンはアルバム『AHA SHAKE HEARTBREAK』に収録。