新世代スクリーム・クイーン!?

gakus2007-08-26

 最近気になっている女優のひとりがアグネス・ブルックナーさん。日本で劇場公開されている出演作には『完全犯罪クラブ』『ヘイヴン/堕ちた偶像』があるが、それらよりも個人的にはスクリーム・クイーンとしてのイメージが強く、日本ではビデオスルーだった『ヴェノム/毒蛇男の恐怖』や『怨霊の森』(5月4のエントリー参照)といったホラーで主演を務めているので、そのスジのファンにはわかってもらえるはず。

 そん彼女の現時点での新作が『BLOOD & CHOCOLATE』。全米では今年1月に劇場公開されたが、案の定、日本ではリリースのメドが立っていない模様。これは人狼ホラーで、ルーマニアブカレストを舞台に、アグネスふんする狼人間一族の娘が人間(米国人グラフィック・ノベル作家という設定)と恋に落ちてしまったため、一族を裏切り、恋人を守ろうとするストーリー(狼人間の族長を演じるのは『S.W.A.T.』のオリヴィエ・マルティネス)。正直なところ、唐突な恋の芽生えや人狼界のルール面での設定の甘さなどツッコミどころもあるのだが、テンポよく見れてしまうのがイイ。何より、アグネスがアクション・ヒロインになりきっていたり、セミネードまで披露していたりするのが個人的には高ポイント。劇場公開しろとはいわないが、せめてビデオスルーぐらいにはなってくれんかな…。

 劇中、ヒロインと恋のお相手がブカレストの街でデートするシーンで、どういうワケかHARD-FIの“CASH MACHINE"がかかる。金欠病に怨み節をぶつける、ロマンチックでもなんでもないこの曲が選ばれたのは、まったくもって腑に落ちないんだけど、こういうハズしっぷりも含めて憎めない映画。

 ジャケはHARD-FI“CASH MACHINE"の1stイシュー・シングル、2005年リリース。HARD-FIは来月、いよいよ2ndアルバムがリリースされる。

ちなみに↓こちらがアグネス嬢
 

*追記
『ブラッドウルフ』の邦題でDVDリリース。

ブラッドウルフ [DVD]

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