今日もラブコメ

gakus2008-06-17

 昨日取り上げた映画よりもデート・ムービーらしい『近距離恋愛』(7月公開)のお話。

 パテリック・デンプシーふんするニューヨークのプレイボーイと、ミシェル・モナハンふんする絵画修復家は10年来の親友同士で、毎日曜ごとに会っている。そんなある日、モナハンは出張で数週間スコットランドに出かけるが、寂しさをつのらせるデンプシーは初めて彼女を愛していることに気付く。しかし時すでに遅し。彼女はスコットランドで貴族と恋におち、婚約していた! モナハンはデンプシーに花嫁付添い人を務めてほしいと頼んでくる。デンプシーはこの機に彼女を奪い返そうとスコットランドに飛ぶが、相手の男は何やらせても彼より才能があり…。デンプシーのジタバタ具合は妙味だが、このふたり、周囲に迷惑かけすぎ。まあ、バカ映画と思えばも腹も立たないけれど。

 デンプシーが悪友たちに励まされ、花嫁強奪を決意するシーンでかかるのはエル・プレジテンテの"WITHOUT YOU"。”多くの過ちを犯してきた。でも君がいなとダメだ"という歌詞は、主人公の心情を恐ろしく的確に表していて印象に残る。ダメ男の恥も外聞もかなぐり捨てたラブソング。ファンキーなビートも、この映画のノリにマッチしている。

 この他、気づいたところではデンプシーがさっそうとNYを車で飛ばすシーンではレニー・クラヴィッツの新しいアルバムの一曲目(タイトルど忘れ)が流れる。フラテリスの"HENRIETTA"は、花嫁がパブでキスを売るシーンでのフィーチャー。そして、デンプシーとモナハンの運命的なシーンでは『バタフライ・エフェクト』のエンディングにも使われたOASIS”STOP CRYING YOUR HEART OUT”が切なげに響く。

 ジャケはEL PRESIDENTE、2005年リリースのシングル『WITHOUT YOU』。そういえば、このバンド、スコットランド(グラスゴー)出身。あっ、FRATELLISもそうだった!