スゲーぞ、クワイ=ガン

gakus2009-07-02

 U2のヨーロッパ・ツアーが始まったことをココで知ったが、それで思い出したのが『96時間』(8月公開)。ヨーロッパコープの製作で原題"TAKEN"、今年2月に全米で大ヒットを飛ばしたのは記憶に新しい。

 リーアム・ニーソンふんする主人公は政府の元特殊工作員。別れた妻が引き取ったハイティーンの愛娘を溺愛している。ところが、パリ旅行に出かけたこの娘が人身売買組織に誘拐されるという事件が発生。リーアムはスパイとしてのあらゆるスキルを駆使して、犯人を追い詰める。このお父ちゃん、スパイとしては超一流だが、愛娘に翻弄されてしまう情けなさもある。娘はパリ旅行と言っていたが、実はU2のヨーロッパ・ツアーの追っかけ旅行だったことが後に判明する。

 ともあれ、本作の面白い点は、愛娘の行方を追うリーアム・パパに、まったく迷いがないところ。娘を救うためなら何人でも殺すし、傷つける。『ゆきゆきて神軍』のような凄みと言っても大げさじゃあない。これが本当のモンスター・ペアレント

 U2の曲は聴けないが、パリに到着して早々、娘は友人と共にTHE HIVES"TICK TICK BOOM"をかけて踊りまくる。この曲を映画で聴くのは3度目ぐらいかな。前は確かリメイク版『13日の金曜日』だった。つまり、それだけ今どきの全米の若者に愛されてる、ということなのだろう。

 ジャケはU2、先々月リリースされたシングル『MAGNIFICENT』。ニュー・アルバム『NO LINE ON THE HORIZON』からの2曲目のシングルカット。