駄目ジャケ100選

(2度目の参加でございます)

 和製ヘルスエンジェルスをイメージしたという「不良番長」。“不良"“番長"という言葉は時代を一巡した効果もあり、本来の意味に愛らしさを加味しつつ、当たり前のように使われているが、数年前までは“ナウいヤング"並に強烈な、死語のダブルパンチだった。そういう点では、今よりも数年前の方がインパクトが強かったかもしれない。しかし、30歳過ぎて不良番長を名乗っていた辰兄ィの頼もしさは、どうだ! カン違いの可能性を大いに匂わせつつ、揺るぎない自己主張のように寄り添う“片面 おれは番長”の文字が、またいい。

 「不良番長」シリーズの7インチは、この「番長ブルース」の他に「男・番長流れ星」「番長数え唄」などがリリースされていて、いずれのジャケも印刷時の筆圧が異様に強いと思われる濃厚さです。