駄目ジャケ100選

(その7)

 ナイアガラ・フリークやビートルズ関連コレクターにはおなじみの、金沢明子『イエロー・サブマリン音頭』ですが、その存在を知らなかった人には驚きのはず。時は1982年、『ナイアガラ・トライアングルVOL.2』が売れて、その後の動向が注目されていた大瀧詠一は、クレイジーキャッツの楽曲のアレンジャーである萩原哲晶を編曲に迎え、プロデューサーとして、この曲を世に送り出した。佐野元春杉真理伊藤銀次も何気にレコーディングに参加。ラジオで聴くかぎりでは、ナイアガラ的にユーモラスな音頭センスが冴えるオモシロさ。こりゃ、買わんといかん! と、レコード屋に走った当時、高校生の私は…
これをレジに持っていくのが恥ずかしかった…。金沢明子の歌であることは、まったく問題はない。しかし彼女の服のシマウマ・プリント(緑色だよ、おい…)には抵抗を覚えずにいられなかった。それでも結局、買ったんですが…。あれから22年を経たけれど、だいたいのジャケはそれだけ経てば見慣れて何とも思わなくなるが、このジャケだけはいま見直しても、ちょっと恥ずかしい。

 さて、そろそろ盆踊りに出かけますか…。