駄目ジャケ100選
(久々にエントリー)
そのウィルソンにからかわれたアレサ・フランクリン、1968年のアルバム『ARETHA NOW』。初期代表作といわれるだけあって自信の表れか、ドーンと顔のアップ。何も知らず中古レコ屋で発見したら、思わず買ってしまうタイプ。絵で書いたような眉や目の淵のメイクも太けりゃ、輪郭も太い。そんなダブルインパクトに加えて、写真では切れている髪型が、顔と同じぐらい大きいのではないかと予感させるのが、これまた味な点。とはいえ正直なところ、駄目ジャケと呼ぶには気が引けるほどの愛らしさを感じさせないでもないのは、やはり内容が素晴らしいからでしょう。「ブルース・ブラザース」の劇中で本人が歌った大ヒット曲『THINK』や、『SAY A LITTLE PRAYER』『SEE SAW』などのメジャーな名曲がバンバン飛び出し、サム・クックのカバーなんかも収録している。ちなみに、このアルバムでアレサが歌っている『NIGHT TIME IS THE RIGHT TIME』(オリジナルはレイ・チャールズ)は、「ソウル・サヴァイヴァー」の本編中では、ルーファス&カーラ・トーマス父娘のデュエットで歌われている。
話をウィルソン・ピケットに戻して、この人と映画との関わりでパッと思い出したのは、「ザ・コミットメンツ」で主人公のソウルバンドが、ライブハウスにこなかったピケットの代わりに、その代表曲『IN THE MIDNIGHT HOUR』を演奏したり、『MUSTANG SALLY』をプレイしていたこと。他では「ブルース・ブラザース2000」に出演し、エディ・フロイドと一緒に『634-5789』を歌っていたり。この映画もアトランティック同窓会のような作品でした。
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