イキの良いゴミ

gakus2005-03-29

 4月にリリースされるガービッジ/GABAGEのニュー・アルバム『BLEED LIKE ME』をチョロッと聴かせてもらったが、これがギターを前面に押し出したロック・アルバムでビックリ。シングル『WHY DO YOU LOVE ME』は、とりわけビートか速く、やたらとイキが良い。前作の『BEAUTIFIL GARBAGE』が打ち込みキツすぎで、ちょっと退屈した身としては歓迎すべき変化だが、前作が好きという方にはどう聴こえるのか…ファン離れが不安でもあります。

 デビュー以来10年、マリリン・マンソンとともにゴスの双璧をなし、映画に出てくるゴス少年・少女のセリフからもその名が聴かれるようになったガービッジ(個人的には全然ゴスとは思わないんだけど)。実際、映画でも頻繁に耳にするようになり、007シリーズの「ワールド・イズ・ノット・イナフ」の主題歌を手がけたのは周知のとおり。これ以外ではやはり「ロミオ&ジュリエット」や「パラサイト」などの青春映画での起用が多いが、個人的に気に入ってるのはアダム・サンドラー主演の「ビッグ・ダディ」での『WHEN I GROW UP』の起用。アダムふんする大人になれないダメ男が、やむをえず男の子の父親代わりとなり、子供と公園で遊ぶシーンでフィーチャーされていたが、弾けるような気持ちよさを感じさせ、なかなかの好印象。『WHEN I GROW UP』自体、ガービッジの曲中では異質の明るさがあり、コメディーにフィットするのみならず、いつまでもグローアップしない主人公像にもお似合い。

 「ビッグ・ダディ」のDVDの特典映像にはこの曲のPVが収められていて、ボーカルのシャーリー・マンソンがミニスカ姿で、シャロン・ストーンばりの脚の組み換えを披露したり、蹴りをかましたりと、おきゃんな姿を見せる。メイクがキツいせいか、あまりエロは感じないんだけど、それを置いても、スカッといい感じ。

 ジャケは『WHEN I GROW UP』収録、1998年のセカンド・アルバム『VERSION 2.0』。このナンバーは確か、このアルバムからの3枚目ぐらいのシングルカット曲だったと記憶している。


ブリード・ライク・ミー

ブリード・ライク・ミー