待ってました!

gakus2005-11-03

 久しぶりの更新。ご心配をおけしました。

 バングラデシュの難民救済を目的として、ジョージ・ハリスンが友人を集めて開いたチャリティ・コンサートの模様を追う「バングラデシュのコンサート」が「コンサート・フォー・バングラデシュ」のタイトルで、ついにDVD化された。大好きなコンサート・フィルムなので即購入。特典ディスク付きの2枚組で、さらにプックレットやポスターのついたデラックス版も出ていた。どっちを買おうか迷ったあげく、奮発してデラックス版をゲット。

 画質はDVDの割には並だが、これはマスターに起因するものと思われる。しかし音質は抜群によくなったなあ、という印象。VHSでは早送りして観ることも多かったラヴィ・シャンカールの演奏も今回は気合を入れて見直してみました。

 この映画が好きな理由は、他のチャリティもののようにバンドが次々と出てくるものではなく(それはそれで楽しいけれど)、ジョージがビリー・プレストンレオン・ラッセルリンゴ・スターなどの豪華なバックのメンツにボーカルをとらせているから。大会場でも実に和気あいあいとした雰囲気。ボーカルこそとらないがエリック・クラプトンジェシエド・デイヴィス、バッド・フィンガーも味のあるプレイを披露。ゲスト扱いのボブ・ディランの滋味深いパフォーマンスもいい。

 ハイライトを挙げるとしたら、やはり感動的な『SOMETHING』。レコードで何度も耳にしているし、今さら取り立てて言うことでもないけれど、この映画でのジョージの演奏には、いつもジーンときてしまう。それと、レオン・ラッセルが歌う『JUMPING JACK FLASH』。ジョージの繊細な歌声が醸しだしていたホンワカした雰囲気を切り裂く剃刀のようなボーカル。この瞬間こにはゾクゾクさせられる。

 ジャケはこのコンサートの模様を収めたライブ盤『THE CONCERT FOR BANGLA DESH』。映画では聴けないディラン『Mr. TAMBOURINE MAN』も収録。